アメ株クラブ

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オマハの賢人、ウォーレンバフェットがした最高の投資は?

 

©iStock.com

バークシャー・ハサウェイのA株(BRK-A)は今年の3月に最高値の53.9万ドルを記録した後、42.1万ドルまで下落した。

この短期間で時価総額の4分の1がなくなったにも関わらず、1990年以降で5,568.72%の上昇率となった。

モトリーフールによると、バフェットが1965年にCEOとして就任してから今年3月まで、A株の総収益率は4,355,005%を記録しており、7900億ドルの株主価値を創出したことになる。

これは運ではなく、ウォーレン・バフェットの賢明な投資の結果である。

それでバフェットは世の中で一番有名な、そして成功した投資家になった。

13歳に初めて税金を払ってから、今は世界で最も金持ちになった「オマハの賢人」がした最高の投資は何だろうか。

 

アップル( AAPL)

バフェットがアップルを愛すことは、よく知られている。

バークシャーの株式ポートフォリオの中で38.9%の割合を占める最大の柱である。

Appleの株価は2021年末に180ドル、今年3月には174ドルを記録した後、6月末時点で132ドルとなった。

バランス誌によると、この第1四半期の実績はバフェットに300億ドルの損失を与えた。

それにもかかわらず、バークシャーはまだ900億ドルの収益を上げている。

2021年の株主書簡によると、バフェットは平均単価34.26ドルでApple株907,559,761株を保有しており、投資額は310億8,900万ドルだった。


ムーディーズ(MCO)

信用評価会社ムーディーズは、バークシャーの株式ポートフォリオで2.1%の割合を占めている。ダン&ブラッドストリートから分社化した2000年以来、バフェットは長い期間株式を保有している。

モトリーフールによると、バフェットは1株当たり平均単価10.05ドルで24,669,778株を買収し、投資額は2.48億ドルである。

現在ムーディーズの株価は約255ドルで、2,437%以上の収益率を記録している。

しかし、この数値には過去2年間ムーディーズ株式の一部を売却して得た利益は反映されていない。

また、22年間に渡ってムーディーズからの配当金も反映していない。

これらを加えると、収益率は数百%増加する。

 

コカコーラ(KO)

コカコーラは今年に入って損失になっていない珍しい銘柄の一つである。

年初より約0.42%上がっている。

バークシャー・ハサウェイはコカコーラの株式4億株を所有している。

マーケット・インサイダーによると、バフェットの投資額は13億ドルで、その後27年間一度も株式売却していない。

今は1,800%(19倍)上昇した240億ドル以上になっている。
また、コカコーラはバークシャーに6.72億ドルの配当金を支給しており、1995年の配当金(8,800万ドル)から大きく増えている。今の配当金基準でバークシャーは2年ごとに投資元金を回収している。


シェブロン(CVX)

悲惨だった6月の株式市場の中で、シェブロンは年初に比べて23%近く上昇している。

バフェットはエネルギー部門に大きく勝負に出た。

CNBCによると、バークシャーは2021年末時点で45億ドル相当のシェブロン株式を保有していたが、今年3月末には259億ドルとなった。

このようなバフェットの賭けは、原油産業の持続的な強みによることでもあるが、配当株の価値に対する長い信念が反映されたものでもある。

モトリープールによると、バークシャーは今後12ヶ月間に60億ドル以上の配当金収入をえられる見込みである。

3.6%の配当利回りで配当収入の1/6がシェブロンからのもので、バフェットにとって最高の収入エンジンになるだろう。

 

オクシデンタル・ペトロリアム(OXY)

バフェットの第2配当株も巨大原油会社である。

マーケット・インサイダーによると、バフェットは今年2月の決算発表後にOXYのCEOと対談した後、大きい投資決断を行った。

バークシャーは今年に入ってから75億ドルをOXYに投資し、

持分を15%以上に引き上げ、バークシャーの株式ポートフォリオで2.6%の割合を占めている。
OXYの株価は5月末に71ドルまで上昇してから、55ドルまで下落しているが、

それでも年初に比べて77%以上上昇している。

バフェットの収益率は106%上昇しており、S&P 500全体で一番良い成果になっている。モトリープールによると、OXYは1年間バークシャーに8億7,444万4,444ドルの配当金を支払う見込みである。


クラフト・ハインツ(KHC)

グローバル食品企業クラフト・ハインツは、バークシャーの株式ポートフォリオで3.8%の割合を占めている。

バフェットの投資の中で目立つ銘柄ではないが、

ポートフォリオの中でディフェンダーとして良い役割を果たしている。

クラフト・ハインツは必須消費財セクターで、人々の日常生活に必要な商品を売っているため、景気にあまり影響されず、市場の波にも大きく揺れない。

バフェットは長い間この企業をポートフォリオの防御手段として使ってきており、今のベアマーケットでもその戦略が正しいことを証明している。

S&P 500が15%下落した5月半ば、クラフト・ハインツは25%上昇していた。

年初に比べると2.8%下落しているが、それでもディフェンダーとして役割を果たせている。

同時期にS&P 500は23%以上下落し、ナスダックはほぼ3分の1が下がっている。


ガイコ(GEICO)

誰かはバフェットがした最高の投資だと主張する人もいるが、

今の株式市場で買える会社ではない。

バークシャー・ハサウェイが完全に所有している子会社の一つだからだ。

しかし最初からそうだったわけではない。

バフェットは1976年から1996年まで着実にガイコの株を買っていた。

そして、半分程度の持分になり、残りの49%を買収した。

バークシャーは20年間で23.5億ドルを投資しガイコを完全子会社にした。

今日、ガイコはバークシャーの保険事業の中核となる宝物であり、会社の心臓である。

バフェットは株主への手紙で、保険事業はバークシャーの「4大柱」の中で最大の柱であると語った。今日、ガイコの資産は320億ドル以上の価値がある。

出典:Invest Like Warren Buffett: See His 7 Best Investments | GOBankingRates

 

ポートフォリオの66%が3つの銘柄 バフェットの投資戦略は真似すべき?

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分散投資のメリットとデメリット

投資世界ではグロス株とバリュー株のどちらが良いかについての議論が止まらない。分散投資と集中投資、大型株と小型株のについても同じだ。

個人投資家が自分に最も合う戦略と銘柄を決める際に一番悩むことでもある。

各投資家がリスクを許容できる範囲に応じて、

大型バリュー株に広く分散されたポートフォリオがより安全で

小型グロス株に集中したポートフォリオは怖く感じられる。

それでは、慎重な投資スタイルで有名なウォーレン・バフェットは、

なぜ大型株とバリュー株という「安全な」スタイルを好みながらも

いくつかの企業に集中されたポートフォリオを作っているのだろうか?

この戦略が妥当な理由とバフェットのポートフォリオ配分が私たちがより良い投資家になるために、どのように役立つか考えてみよう。

 

いざ、勝負!大胆な賭け

バフェットは歴史上最も偉大な投資家の一人である。

1965年から2021年まで、バークシャー・ハサウェイの年間平均利回りは20.1%である。

これは最も珍しい優れた記録だ。

バフェットが少ない資金を管理し、より大きなリスクをとれるようになった最初の数年間の収益率は30%に近い。

しかし、バフェットが自分の投資成果に満足して、何も工夫しなかったら同じような成果を得られなかっただろうか。

自分の頭で独立的に考え、自分が信じる企業に対して、大胆に勝負に出た。

今日、バークシャー・ハサウェイは3,587億ドル相当の上場株式を所有している。

このうち66%がアップルバンク・オブ・アメリカアメリカン・エクスプレスに集中している。

上位5社で絞ると76%になる。

そして上位10社なら87%になる。

表面的にはアップルの株がポートフォリオで45%を占めるポートフォリオ

極めてリスクが高く見えるでしょう。

しかし、バフェットは鋭い研究、深い確信、そして最高のアイデアだけを追求することで有名だ。

バークシャーがはるかに小さかった若い頃には小型株に集中投資した。

今は大型価値株に投資している。

しかし、投資キャリアを通して、常に自分の能力の範囲、すなわちバリュー投資の中にとどまってきた。


Doubling down!リスクをとって倍掛け

バークシャー・ハサウェイは確信がなり企業の株式を買うより、すでに保有している良い株式を2倍、3倍、4倍に増やしていくスタイルである。
バークシャーは2016年からアップルの株式を買い始め、着実に比重を増やしてきた。

より最近の例は、ここ数年間、バークシャーポートフォリオに存在しなかったシェブロンとオキシデンタル・ペトロリアムの株式を増やしている。

もし投資家が企業の本当の価値を知るために時間をかけて、長期的に信頼し企業と共にしたいなら、そのような企業をいくつかでポートフォリオを構成することは、理にかなっている。
バフェットは気質上、2018年の米中貿易戦争によるベアマーケットや、2020年の新型コロナによる市場崩壊、さらに最近のベアマーケットでも自分の好きな企業を手放さなかった。

要するに、大幅に分散したポートフォリオよりも高度に集中したポートフォリオでも、特定の投資家にとってはより理にかなっている。
しかし、保有している企業に対する研究を続ける時間がない場合、

または株式市場が崩壊したときに所有し続ける余力が不足している人々にとっては、

ポートフォリオを分散しておく方が安全である。


目に見えないこともある

バークシャー保有している株式ポートフォリオだけでは、多少誤解を招く可能性があることには注意した方が良い。

ポートフォリオ価値の2倍を超えるバークシャー時価総額7,852億ドルには、

完全に所有している保険、鉄道、サービス、エネルギー、ユーティリティ企業の価値も含まれている。

バークシャーの総合的な価値から考慮すると、アップルの「本当の」比重は20%に近い。

さらに、バークシャーは他の子会社からも収益を得ている。

これらの子会社のおかげで、バークシャーは1つの投資会社ではなく、複数のビジネスを運営し、余分な現金を他の企業に投資している大企業に近い。

 

最後に

一般投資家はバークシャー・ハサウェイと近い姿かもしれない。

気付いていないだけで、正しい方法で投資しているならば、数年以上または数十年にわたって投資しているだろう。

生活費は株式を売却したお金ではなく、仕事をした給料で支払っている。

特定の企業に関心があり、余裕資金で投資する一般投資家にとっては、

自分が分析できるいくつかの企業でポートフォリオを構成し、熱意をもって運営することも良い方法かもしれない。

しかし、パッシブファンドやたくさん優良株で構成されたポートフォリオで長期投資する方が、安心して眠れるならばそれも全く問題ない。

 

出典:Warren Buffett Has 66% of Berkshire Hathaway's Portfolio in Just 3 Stocks. Should You? | The Motley Fool

 

2020~2022年の株式市場のサイクルが教えてくれた5つの投資教訓

今の市場の状況において、これからまた何が起こるか投資家たちは心配している。しかし、2020年から2022年の間、市場がどれほど荒れていたかを客観的に振り返ることも大事である。

2020年3月は、1929年の世界恐慌以来、最もボラティリティが高い月だった。

2020年3月、S&P 500指数は現代株式市場の歴史上、最も短期間で落ちた。

それ以後、テック部門の上昇は誰も止められないように思えた。

しかし今は、誰も手を出せないと思っている。

新型コロナの大流行で株式市場が崩壊すると、多くの銘柄が50~60%下落した。その後4~5倍上昇したが、再び70~90%暴落した。
今年は株式と債券が同時にベアマーケットに入った。

既存の金融システムを革新するように見えていた仮想通貨は、生命維持装置によってギリギリ延命しているようになっている。

新型コロナの大流行中、お金はあるけどやることがない数百万人の新しい個人投資家が証券口座を開設した。その人達はネット掲示板を読んで企業のファンダメンタル分析をしたと勘違いしていた。

不動産業界は史上最高の年を過ごせた。しかし、今は住宅担保ローンの金利は半年も経たない内に2倍になってしまった。

歴史の話だったようなインフレーションが、今は何よりも大事な心配事になってしまった。

他にもここ数年間、市場では奇妙なことだらけだった。

2020〜2022年の間に市場で起こったことから得られる投資教訓を5つにまとめた。

教訓1.投機によるバブルは昔から存在している

現代において、すべての技術革新には1つの共通点がある。

人々にこれからの世の中がどのように変わるかを考えさせることによって、金融市場にバブルを作り出すことである。

毎回、今回は違うと思ってしまう。

SNSによる早い情報展開は投機を増幅させるメガホンの役割をする。

しかし、投機は今になって始まったことではない。

伝説の相場師と呼ばれたジェシー・リバーモアはこう述べた。

私が早く学んだ教訓は、ウォール街において、新しいものはないということです。投機ほど古いものもありません。今日、株式市場で起こるすべてのことは過去にも起こったことで、今後も起こります。

歴史上、すべての強気相場で欲と不安(FOMO)は決まり事である。

そして、すべての強気相場には終わりがある。


2. すべてにはサイクルがある。

2020年4月、原油価格がマイナスとなった。

この歴史的な日まで5年間、エネルギー部門全体が50%下落していた。


同じ5年間、S&P 500指数は50%以上上昇し、ナスダック100指数は合計110%以上上昇した。

しかし、その後、エネルギー部門はほぼ150%上昇し、S&P 500とナスダック100指数はそれぞれ約30%上昇した。
投資では最新の流行に流されやすいが、金融市場においては、常にそして永遠に続くものはない。

すべての資産、戦略、セクター(業界)そして投資家は、時には厳しい状況で苦しむこともある。

立派な企業でもバブル時期に投資すればひどい目に合うし、

悪い企業でも安い時期に投資すれば立派な成果を上げられる。

株式市場ほど空を飛べる時期があれば、墜落が保証されるところもないし

今はその完璧な例である。

常にそして永遠に続くものはない。


3. 誰に財政的アドバイスを聞いても気を付けなければならない。

有名ドラマ、ティン・ウルフでピンストック・コーチは3つのルールを守った。

  1. 少なくとも12時間は睡眠をとる。
  2. 名前が都市名と同じ人とはギャンブルをしない。
  3. 体に刀のタトゥーを入れている女性には絶対に近づかない。

ここに4つ目のルールを付け加えるとすると、

「金持ちや有名人の財政的アドバイスは絶対に聞かない」である

偽のミームコインを作って決済手段にしようとした金持ちたちがいた。

今、そのコインは高値から90%も下がっている。

無駄なNFTや新しい仮想通貨の価格を引き上げた有名人もいた。

自分はほとんど投資せず自分の名前を武器に、SPACをプロモーションしたプロ選手と投資家もいた。

ミーム株をプロモーションして株価を引き上げたインフルエンサーもいた。

今、彼らの中で誰も自分の発言と行動に責任を負わずに、状況はさらに悪くなった。
金持ちと有名人はすでに金持ちである。

彼らの財政的なアドバイスが正しければ、より有名になるだろう。

もし間違ったとしても、まだ金持ちであり、他人のことなんてあまり気にしない。

単純に有名でフォロワーが多いからといって、

その人の財政的アドバイスをそのまましたがってはならない。

他人の財政的なアドバイスを聞く前に、自分がやるべきことをしなければならない。


4. 投資に成功するためにはベアマーケットで生き残らなければならない

バリュー投資の父と呼ばれるベンジャミン・グレアムは、投資家が行う最も危険な失敗は「知らない間に投機習慣が身につくこと」だと述べた。
ブルマーケットではレバレッジを使って収益を倍にすることがかっこいいかもしれない。しかし、ベアマーケットでは自殺行為になる。

ブルマーケットで上がる銘柄を選ぶのはだれでもできるが、ベアマーケットになると津波となって襲ってくる。

投資において流行を追いかけることはホットポテトゲームであり、最終的に熱いじゃがいもを手に持ったままどうにもならない状況に追い込まれてしまう。

投機はブルマーケットのみ通用する戦略である。

投資に成功するには、長期的に生き残れるバランス、耐久性、常識を組み合わせた計画が必要である。そして、その「長期的に」という言葉には、ブルマーケットとベアマーケットのいずれも含まれる。

 

5. 投資は難しい!

もし、2020年下期に投資が簡単だと感じられた人がいれば、その理由は本当に簡単だったからである。

決して投資は簡単ではない。

他の人が一晩で金持ちになる姿を見て、何もしないことは決して簡単なではない。

そして一生をかけて貯蓄したお金が、たった数日で20~30%減ってしまうことを見守ることも簡単ではない。

金利上昇、40年ぶりのインフレーション、FRBが景気後退を起こす可能性がある状況で、投資することも簡単ではない。

急落とボラティリティにほとんど影響を受けずに年平均6~7%の収益率を上げられる安全な資産があれば、

投資家としての生活ははるかに楽だろう。

残念ながら、そのような資産はない。

時にはパニックになって売却することなく、

投資家として損失を見守らなければならない。

時には周りのだれかか無謀な賭けで金持ちになる姿を見守らなければならない。

そして、いつも何かが起こるかもしれないという膨大な不確実性に対処しなければならない。

今の状況においては、

いつもより投資が難しいと思うかもしれないが、

おそらく投資は常に難しい。

 

出典:Timeless Lessons From the 2020-2022 Cycle

 

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