アメ株クラブ

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バークシャー・ハサウェイの簡単な評価

 出典:Trying to Place a Value on Berkshire Hathaway

 企業の価値評価は主観的なプロセス

企業の価値を評価することは、いつも非常に主観的なプロセスである。企業の価値は、評価する人が業界に対する経験と該当企業を運営する経営陣の能力によって異なる。

このような理由で、ベンジャミン・グレアムは、企業の価値を分析するときは、常に範囲を指定するように主張していた。

彼は、さまざまな方法で投資家たちが企業の本当の価値に近い値段で取引できる可能性を高められると信じていた。しかしながら、企業の価値を最後の1ドル、1セントまで正確に引き出すのは意味がないと思った。それは正確な価値を導くために必要なすべての企業情報は手に入れられないからである。

 バークシャー・ハサウェイの価値評価

バークシャー・ハサウェイの価値を評価しようとする投資家も同じ問題に直面する。私たちがバークシャーについて知っていることはとても限られている。ウォーレン・バフェットは投資家がバークシャーの適正価値を推定するために必要な最大限の情報を発表しようと頑張っている。しかし、その一方で、投資家が適正価値を推定するために使えるどのような計算式も教えてくれなかった。

バフェットが企業価値評価に最もよく使う方法は、割引キャッシュフロー分析(DCF法)である。しかし事業の特性上、バークシャーの価値を評価するために一番良い方法ではないかもしれない。金融、保険事業のキャッシュフローは、信じられないほど不安定で複雑であるからだ。バークシャーの3大事業部の一つは保険だから、やはり問題になりえる。

それにもかかわらず、この方法を使って概略的な数値を得られる。

バークシャーの割引キャッシュフロー

2020年バークシャーは398億ドルの現金を創出した。 グループの資本支出は130億ドルだったから、余剰キャッシュフローは268億ドルになる。

この数値と割引率6%を基準に計算すると、キャッシュフローの増加率は、年2%と推定され、それに伴うバークシャーB株の適正価値は298.51ドルになる。

これは、企業価値の評価方法の1つに過ぎない。別の方法としては、グループの帳簿価値を使用するものもある。割引キャッシュフロー分析と同様に、この方法も一長一短がある。

バークシャーの最近の決算によると、持株会社として全体の帳簿価値は一株当たり約192ドルだ。バフェットの自社株買いの基準は、株価が帳簿価値比1.2倍以内(1株230ドル)にある場合になる。これを基準にバークシャーが1株230ドルであれば安いと言える。

しかし、複雑な企業の価値を評価する方法としては、あまりにも鈍い方法である。

バークシャーは、大規模保険事業とともに、BNSFとバークシャー・ハサウェイのエネルギーも所有している。類似企業が帳簿価値比2倍〜8倍の株価で取引されている。バークシャーは、鉄道、電力、エネルギー事業の帳簿価値を1,110億ドルと記録している。

類似企業のPBRを適用すると、これらの事業の価値が2,220億〜8,880億ドルの間であることがわかる。保険事業は、別の問題だ。多くの保険会社は、帳簿上の価値より価値がない。しかし、強力なフランチャイズを持つ企業は、PBR 2〜3倍を得られる。

バークシャーが基礎事業の比較評価に基づいて帳簿価値比2倍という主張もできる。そうなれば、B株の1株あたり適正価値は384ドルになる。

おわりに

これらの数値は、バークシャーのような複雑な企業はさておき、どの企業に対しても、正確な評価をすることがどれほど難しいかを示している。それでも、数値の範囲はバークシャーの価値がB株を基準に230ドルから384ドルの間であることを示している。

現在、バークシャーB株がこの範囲の下段にある状況で、バークシャーが安いという意見もありえる。