出典:Traders Are ‘Glued to Their Screens’ and Set for Volatile Open
3月26日 巨大なブロックトレード
3月26日、200億ドル相当の巨大なブロック取引で世界の投資家を驚かせた後、トレーダーは数ヶ月ぶりに米国の株式市場開場を緊張しながら待っている。
今回のブロック取引に詳しい関係者によると、中国の技術企業と米国メディア大手の株式の投げ売り背後には、ビル・ファンのファミリーオフィスであるアルケゴス・キャピタルマネジメント(Archegos Capital Management)が背後にあったという。
CBSとディスカバリーが暴落
ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレーのブロック取引対象となったいくつかの銘柄は、金曜日の終盤反発したものの、CBS(VIAC)とディスカバリー(DISCA)はそうではなかった。両社は、史上最悪の下落を記録した。
モルガン・スタンレーは、130億ドル相当の株式を投げ売りし、これにはファーフェッチ(FTCH)、ディスカバリー、百度(BIDU)、GSXテックデュー(GSX)などが含まれていた。
ゴールドマン・サックスの66億ドル投げ売りには百度、テンセント・ミュージックエンタテインメントグループ(TME)、ビップショップ(VIPS)などが含まれていた。これは39億ドル相当のCBSとアイチーイー(IQ)の売りの後に現れた動きだった。
その関係者によると、モルガン・スタンレーは日曜日にCBSの株式約4,500万株を未公開投資家に代わって買い入れたという。
CBSとディスカバリーの企業ファンダメンタルは変わらないので、月曜日に回復の可能性はある。企業の構造的な問題ではないからだという。
すべてのトレーダーがこの話を知っており、画面から目を離せないだろう。
中国ハイテク株は買い時?
一方、月曜日の香港株式市場で技術の株価が下落し、多くの中国企業が上場されているハンセン技術指数は2.7%まで下落した。百度は5.1%下落した。 米国上場の中国ハイテク株も同じく、ファンダメンタルと関係なく投げ売りが起こったので買いのチャンスだという意見もある。
日本の場合には、野村ホールディングスが米国事業で「かなりの」損失を被った可能性を明らかにした後、記録的な暴落が起こった。
まだまだ続く可能性も
まだブロック取引が残っている余地があるが、いつもの四半期末の変動性がこれまで高評価されていた銘柄の急激な変動性に寄与した可能性もある。CBSとディスカバリー社は今年急騰していた。
この二つの銘柄は昨年10月以降、ほぼ4倍近く上昇した事実をほとんど逃している。
CBSが史上最高値で取引を終えた後、20億ドル相当の新規株発行を計画しているという報道が流れた、先週頭に2つのメディア銘柄の株価が下落し始まった。翌日の株価は9.1%下落した。金曜日にはウェルズ・ファーゴの下方調整と大型ブロック取引で売りの圧力を足した。
CBSは3月22日の高値(100.34ドル)から27%下落した48.23ドルで取引を終えた。ディスカバリーは3月19日の高値77.27ドルで27%下落した41.90ドルまで下落した。AMCネットワーク(AMCX)は6.4%、フォルクスワーゲ(FOX)は6.2%下落するなど、他のメディアの株も急落した。
高まる変動性
ジロー(ZG)とペロトン・インタラクティブ(PTON)を始めとする、昨年急騰銘柄といくつかのSPAC株に加えて、CBSとディスカバリーが変動性を反映している。これによりVIX指数も上昇し20ポイントを上回っている。(通常時10~20)
直近数週間、株式市場に変動性が高まっており、テック部門と在宅勤務関連リテール部門からバリュエーション部門へのローテーションがあった。このような取引に過度に露出された多くのファンドが被害にあった可能性があります。
金曜日、米国株式市場は3週間ぶりの大幅な上昇を記録し、S&P 500指数は1.7%上昇し取引を終えた。
今週、米国の株式市場は、友好的な方向で取引が開始される可能性がある。一部の利益確定や異常なブロック取引はあるが、今のところこのような株式市場の偏りはっそのうち解消されると思われる。