マイクロソフトとアップル 配当狙いだったらどっち?
出典:Battle of Dividend Stocks: Microsoft vs. Apple | The Motley Fool
時価総額基準で最大の配当株は、マイクロソフト(MSFT)とアップル(AAPL)である。現在マイクロソフトは1%、アップルは0.7%で配当利回りは低いが、配当狙いの投資家が見落としてはいけないのは、両社とも定期的に配当金を引き上げているし、今後配当性向も高くなる可能性が高い 。
どちらかを選ぶなら?
マイクロソフト
新型コロナの大流行は、多くの企業に悪影響を及ぼしており、配当性向が高いことで有名な企業も2020年四半期の配当を減らすか、中断することにした。しかし、マイクロソフトは負けなかった。
マイクロソフトは2020年9月に四半期配当を10%引き上げ、0.56ドル(年間2.24ドル)と発表した。これは16年連続の引き上げとなった。
もちろん、マイクロソフトがこのように長期間に渡り連続増配していることは、驚くべきことではない。配当を支払える能力が十分ある。たとえば、2020年度の450億ドルの余剰キャッシュフローの内、配当で支払った金額は150億ドル(3分の1配当性向で言えば約33%)に過ぎなかった。
過去3年間、低配当性向と年平均9%相当の配当引き上げ率からすると、投資家は今後もマイクロソフトの配当には期待しても良いだろう。
アップル
アップルはマイクロソフトより配当利回りも低いし、配当性向も22%でかなり保守的である。つまり、Appleの配当は今後大きくなる余地がある。
さらに、2020年度に730億ドルを記録した余剰キャッシュフローは、マイクロソフトよりもはるかに大きい。2社の余剰キャッシュフローの差は、過去12ヶ月間より大きくなった。この期間中、アップルの余剰キャッシュフローは802億ドルで、マイクロソフトの504億ドルを上回る。
一見、アップルの勝利に見えるが...
もちろん、アップルの時価総額は2兆ドルでマイクロソフトの1.7兆ドルより高い。しかし、上記のような財務分析に基づくと、Appleは時価総額以上の価値があるように見える。間違いなく、より有望で回復力がある配当株である。この結論に議論の余地がないにしても、その違いは僅かである。そのため、長期的に有意義な収入を生み出せる銘柄を検討している投資家にとっては、両社とも検討する価値はある。