アメ株クラブ

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2021年バークシャー・ハサウェイの株主総会 まとめ

出典:Berkshire Hathaway Annual Meeting 2021: Highlights and storylines

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(screenshot/Yahoo Finance)



ウォーレン・バフェットは5月1日土曜日に開催された2021年のバークシャー・ハサウェイ株主総会で全世界の投資家たちに会った。

長い時間行われたこのイベントで、バフェットはバークシャーの事業と投資についての質問に答えたり、投資初心者に助言したり、いつもの楽観的な口調で米国企業の力についてアピールした。バフェットは新型コロナの危機に対する連邦準備制度理事会議と議会の迅速な対応を高く評価し、米国経済の回復を強調した。また、最近注目されている個人投資家の取引とロビンフッドのようなオンライン証券会社やビットコイン、SPAC合併ブームについても語った。

今年の株主総会は色んな意味で以前と異なる形だった。毎年開催されるこのイベントは、新型コロナによってネブラスカオマハではなく、ロサンゼルスのホテルで行われた。

昨年は参加しなかったバフェットの長年のパートナーであるチャーリー・マンガーも今年は参加した。そして、バークシャーの副会長であるグレゴリーアベルとアジットジャインを同席させたことで、会社の潜在的な後継者をアピールした。

以下は、今回の株主総会の主なトピックである。

 

午前8時20分:第1四半期の営業利益20%増、追加の自社株買い

バークシャー・ハサウェイが発表した第1四半期の業績は、新型コロナから回復されて企業全体の収益が反発してきたことを示している。また、66億ドル相当の自社株を購入し、2020年から増やしてきた自社株買いプログラムを延長したことを発表した。

上半期の営業利益は70.2億ドルで、2020年第1四半期58.7億ドルに比べて19.5%増加した。 純利益は117.1億ドルで、前年同期497.5億ドルの損失から脱した。

連結株主資本は、2020年第4四半期に比べて48億ドル増加した4,480億ドルを記録した。

 

午後1時20分:私の人生の中で最も長い10年間 シーズ・キャンディCEOから見た新型コロナ期間の業績

バークシャー・ハサウェイが長期間所有している企業の一つである シーズ・キャンディのCEOパット・イーガンは、株主総会の前にYahooファイナンスとのインタビューで、2021年から株価が反発しているが、昨年の営業は中断された状態だったと述べた。

私の人生で最も長い10年間でした。 昨年、私たちはいろんな経験をしました。第1四半期は衝撃的でした。3月中旬から新型コロナ大流行によってすべてのお店を閉めました。約245店舗を数日で閉鎖することになりました。その1週間後、南カリフォニアにあるネットショッピング用の物流センターも閉鎖しました。そうです、私たちはしばらくの間、営業を完全に停止しました。 

従業員のための安全な営業環境を整えてから店舗や工場を再開することにしました。少し時間がかかりましたが、夏になって再び営業を再開した時には多くのお客様が訪ねてくれました。しかし、それまでにはかなり大変な時間でした。

そして、シーズ・キャンディは「歴代最高の第1四半期」だったことを述べた。

午後1時53分:連邦準備制度理事会と議会が新型コロナの効果的な対応をし、米国経済が復活した

バフェットは株主総会の開会あいさつで、連邦準備制度理事会と議会の迅速に対応したおかげで、米国経済が新型コロナ危機から回復できたと述べた。

昨年3月に経済が崖の下に転がりましたが、再び上昇できました。連邦準備制度理事会の非常に効果的な対応と議会の財政政策の効果が大きかったです。経済全般と我々の事業も大きく成長しました。航空会社のような企業は、まだ新型コロナの影響を受けている業種の一つです。我々のビジネスはスムーズに進められました。異例の景気悪化が全国的に広がっています。今の経済はほとんどの業界は非常に良い姿を見せています。しかし、海外旅行のような大きな打撃を受けた業種にとってはまだ問題があります。

午後1時59分:18世紀のアメリカには、「世界人口の0.5%」しか住んでいなかったが、今は世界の6大企業の内に5つを保有している。

開会の挨拶でバフェットは時価総額基準で、世界6大企業の内に5つが米国企業であることを強調しつつ、米国企業や資本主義に対する強い支持を改めて確かめた。これらの5つの企業は、アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベットとFacebookで、米国以外企業としてはサウジアラビアのアラムコだけである。 しかし、わずか200年前までアメリカはアンダードッグだった。

1790年、アメリカには世界人口の0.5%しかいませんでした。その中で60万人が奴隷でした。アイルランドは、アメリカより多くの人々が住んでいました。ロシアの人口も米国の5倍で、ウクライナは2倍でした。

しかし、私たちは今ここまで来ました。 私たちは何を持っているんでしょうか? 我々は未来の地図、わずか232年で世界6大企業のうち5つが米国企業という将来有望な地図を持っています。これは偶然ではありません。そして、よりスマートでより強かったからでもありません。我々は良い土と気候を持っていますが、先程述べた他の国も同様に持っています。私たちは良いシステムを持っており、上手に動作しています。

午後2時17分:S&P 500インデックスファンドを推薦。私はバークシャーを誰かに推薦したことはない。

バフェットは質疑応答の時に「ほとんどの投資家は、バークシャー・ハサウェイを含む個別銘柄を選ぶより、長期的にS&P 500インデックスファンドを単純に買収していく方が有利である。」と述べた。

私はS&P 500インデックスファンドをお勧めします…(中略)私は誰にもバークシャーを推薦したことがありません。なぜなら、人々が何か情報を得たという思いで我々の株式を買うことを望んでいないからです。私がこの世からいなくなったら、妻に残した遺産の9割が、S&P500インデックスファンドに入るようになっています。

私は普通の人が銘柄を選ぶことができるとは思わないです。私たちには銘柄を選ぼうとしないで、5、60年前にチャーリーと私に資金を運用するようにしてくれた多くの方々がいらっしゃいます。 我々にはバークシャーを一生の貯蓄手段として思い、預けたお金を全く気にせず10年〜20年の間確認しない特殊な株主が多くいます。

一方でチャーリー・マンガーの観点は異なっていた。

個人的には株式市場よりバークシャー保有する方が好ましいです。私は非常に快適な気持ちでバークシャー保有しています。株式市場の平均よりも私たちの会社がより良いと思います。 

午後2時27分:シェブロンへの投資は全く後悔していない。 

株主の一人が原油天然ガス産業への投資決定について伺い、クリーンエネルギーソリューションへの変化に遅れているのではないか問いた。バフェットはこの業界、特に最近バークシャーが投資した企業であるシェブロンに対してフォローした。

私は人々があまりにも両極で少し愚かだと思います。3年以内にすべての二酸化炭素が禁止されるべきだという考えは嫌います。皆さんもそのような世界を望まないでしょう。それは無理です。その一方で、今まで起きたすべての変化に適応したように、これから起こる変化に対しても時間をかけて適応していきます。

コストコウォルマートの多くの店舗に投資することにも全く問題ありません。そして、彼らはタバコも売ります。しかも売上のかなりの部分を占めています。今はどの企業が他の企業よりも社会に貢献しているかを判断するのが困難な状況であり、非常に難しい時期です。

実際に経営しているビジネスの面で企業を道徳的基準で判断したくはありませんが、言うまでもなくすべての企業には気に入らない部分もあります。完璧を求めているならば、そのような配偶者、友人や企業は見つからないでしょう。 

シェブロンは全然モラル的に悪い企業ではなく、私はシェブロンに投資したことを後悔しておりません。そして、もしシェブロンのすべて所有することになっても全く問題ありません。

続いバークシャーの理事会が気候関連リスク報告書に反対票を投じることを勧告したことに対する質問に対して、マンガーは「私たちは地球温暖化のすべての質問に答えを持っているかわかりません。」と付け加えた。

質問した方たちが答えを知っていると思います。私たちは少し謙虚するだけです。

午後2時51分: ウォーレンとチャーリーが特殊な関係であることは間違いない - アジット・ジャイン

株主がアジット・ジャインとグレゴリーアベルに対して「ウォーレンとチャーリーの関係が会社の歴史の中でどんな意味があるか」を質問した。

ウォーレンとチャーリーの関係が特殊であることは言うまでもありません。私とグレゴリーが全く同じような関係になれないと思います。二人の関係を真似できる人々がいるとは思えません。

私は専門家としても個人的にもグレゴリーの能力をすごく尊敬しています。私たちは、ウォーレンとチャーリーみたいに頻繁に交流してはいません。しかし、四半期ごとに互いの思いについて話し合っします。 

- アジット・ジャイン

ウォーレンとチャーリーが見せている相互作用とは異なりますが、我々も常にミュニケーションしていると確信しています。しかし、それ以上ではありません。アジットはバークシャーの文化を深く理解しています。私もいずれはそうなると確信しています。

- グレゴリーアベル

午後3時03分:昨年、アップルの株を一部処分したのは間違いだった 

2020年にアップルの株式を一部売却したことについて「おそらく間違い」と認めた。2020年の株式市場がハイテク企業を中心に上昇した以降、今年も引き続きアップルの株価が上昇したためである。

バフェットは、アップルのブランドと製品の両方が素晴らしくて、今の人々には欠かせないものになったと語った。

株主は、アップルの株価がさらに上昇すると予測しましたが、私は昨年アップルの株を少し売却しました。これは間違いだったと思います。

バークシャーは12月末基準でアップルの株式907,559,761株(1,204億ドル相当)を所有している。これに対し、バークシャーが2016年末からアップルの株式を購入するためにかけた金額は310億ドルに過ぎない。

午後3時20分:SPAC株はギャンブルのような市場

昨年株式上場のため非常に人気だった手段である企業買収目的会社(SPAC)または白紙小切手会社に関する質問に対して、バフェットは以下のように答えた。

SPAC株は一般的に2年以内にお金を使わなければならないです。もし、皆さんが2年以内に企業を買うなら、私の頭に銃を向けて「2年以内に企業を買わなければならない。」と言えば私は一つの企業を買いますが、これは良い方法はありません。

もしあなたが他の人のお金を運用しており、手数料をもらっており、収益を出しており、損失は見ていない場合は、何かを買うでしょう。正直言って、私たちはそれより競争力がありません。

少し大げさに言えば、私たちが見ているのはギャンブルのような市場です。 

午後3時35分:自社株買いを批判する人々はバカ - チャーリー・マンガー

バークシャーが2021年の1~3月の間に66億ドル相当の自社株を買い入れたとしながら、バフェットとマンガーすべて自社株購入のための強力な支持者の意志を表明した。

ほとんどの株主が再投資を望むときにも、現金を確保したい株主がいるかもしれないです。その方たちに還元できる方法が自社株買いです。一つの貯蓄手段です。

継続して保有したい株主に有利な価格でできるのに、手放したい株主から株を買い戻すことが恐ろしいという主張は信じられないと思います。

マンガーも同様の考えを明らかにした。

株価が高いときに自社株買いをするのは非常に不道徳な行為です。しかし、株価が安くて既存株主の利益になるときに自社株を買うことは優れた行為であり、これを批判する人々は狂っています。

午後4時07分:ビットコインは「文明の利益に反するもの」 - チャーリーマンガー 

ウォーレン・バフェットは、過去にビットコインを「殺鼠剤」だと評価したことに対して聞くと意見を出すことを拒否した。

ビットコインや仮想通貨についての質問があると思ってました。政治家たちはその質問に答えない様子をみました。私も質問をそうしたいです。なぜなら、今この株主総会を見ている方の中で数十万人はビットコインを持っていると思うからです。そして何人かはビットコイン空売りした人がいるかもしれません。私たちは数十万の人々を怒らせる選択肢と何人かを幸せにする選択肢を持っています。あまり良い解決策ではありません。

しかし、マンガーはより直接的に攻撃した。

私をよく知っている人には牛の前で赤い旗を振ることだと言いたいです。もちろん私はビットコインの成功が気に入らないです。誘拐犯や強盗などに使われるような貨幣を歓迎できるわけがありません。また、新たな金融商品を発明し、一夜で数十億ドル儲かることも好きでありません。私は、今のクソみたいな展開が気に食わないし文明の利益に反していると謙虚に言いたいです。

午後4時15分。 イーロン・マスクの火星飛行に保険を加入したいというなら断る - アジット・ジャイン

バークシャーの保険事業をリードしているジャインにイーロン・マスクが火星植民地開拓のためのスペースX飛行に保険を加入したいとすれば対応する意向があるか​​と尋ねた。

非常に簡単なことです。ありがたいが断ります。

バフェットも笑いながら付け加えた。

保険料によると言いたいです。そしてイーロンが乗るか乗らないかで、保険料が変わると思います。また、誰が保険を申し込むかによっても異なります。

午後4時26分:銀行業界の比重縮小について - ウォーレン・バフェット

昨年バークシャーが銀行株をかなりを処分したのは、銀行業界に対する不安要素があるからではなく、ポートフォリオのバランスを調整する中で偏りをなくすための決定だったと説明した。

私は一般的に銀行が好きです。ただし可能なリスクに対して、ポートフォリオの割合が気に入らなかったです。我々のバンク・オブ・アメリカの株式が10%を超えました。それは、私たちよりも銀行にとって大きな悩みになります。

バークシャーは第3四半期のみ8,510万株を追加した後、2020年末基準でバンク・オブ・アメリカの株式1,032,952,006株を保有している。銀行の株式の11.9%相当である。バークシャーウェルズファーゴ株を2019年末に3億4,570万株から2020年5,240万株に縮小し、JPモルガンチェースとM&Tバンクの株を完全に処分した。

米国の銀行事業は10〜15年前に比べればはるかに良くなりました。世界のさまざまな場所で銀行事業が良くないかもしれないが、米国の銀行は良い状態です。

午後4時54分:1年半前からの株式市場のカジノ化はロビンフッドが原動力 - ウォーレン・バフェット

ロビンフッドのような取引アプリが最近の「株式市場のカジノ化」を主導しており、人々のギャンブル性を悪用していると述べた。

1年半前から株式市場に広がったカジノ化が重要な要素になりました。違法とか不道徳なことではありません。しかし、私はそういう人たちを中心に社会が作られてはいけないと思います。

非常に豊かになった社会がアメリカや世界の大勢のギャンブル本能を利用できる人にもある程度稼がせてもよいと思います。ただし立派な成功とは言えません。しかし、米国の全体的な成功は非常に立派だと思っています。そして、実際に米国企業は人々がお金を使って貯められる素敵な場所だと思います。しかし、彼らも良いギャンブルのチップ生産者でもあります。最初のお金を稼げるようになった人たちがギャンブルチップを見せながら、一日に30回〜50回の取引をしても手数料がないとアピールしています。これ以上は増えない方が良いと思います。

午後5時03分:私たちは大幅なインフレを見ている - ウォーレン・バフェット

バフェットは、新型コロナからの回復している中で値上げの圧力を受けていると語った。多くの市場参加者のインフレ上昇圧力に対する懸念を確認させてくれることだと述べた。

私たちは大幅なインフレを見ています。バークシャー・ハサウェイも価格を上げており、他の企業もも私たちに対して価格を上げています。そしてそのまま受け入れられています。私たちは本当に多くの家を建てています。コストは上がり続けます。鉄鋼価格も同様です。ご存知の通り毎日上がっています。

これは経済です。本当に熱くなっています。私たちが予想していなかったことが起こっています。

 

 

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