アメ株クラブ

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米国株・アメリカ株投資に役立つ情報を共有していくブログです。たった1人の方でも何かしら役立つ情報やインサイトが得られれば幸いです。

あなたの時間の価値はいくらですか?

出典:How Much is Your Time Worth?

 

ジェフ・ベゾスはアマゾンのCEOとして株主に送った最後の手紙で、アマゾンプライムがどれだけ消費者の時間を節約したかについて説明した。

ジェフ・ベゾスの株主への手紙:2020 Letter to Shareholders

消費者がアマゾンを使って商品を購入するとき、28%の消費者は3分以内に購入を完了し、半分の消費者は15分以内に購入を完了しました。実店舗を訪れて買い物をする時にかかる時間を考えてみてください。家から運転して出かける、駐車する、店舗で商品選択、レジで待つ、駐車した車を探す、そして家まで帰ってくるまでに非常に長い時間がかかります。ある研究によると一般的に店頭で一つの買い物をするためには大凡1時間程度がかかるそうです。一般的なアマゾンでの買いものに15分かかり、週に2回買い物に行くと仮定すれば、店舗を訪問するより年間75時間以上の節約になります。これは大切です。21世紀を生きる私たちは非常に忙しいからです。

この時間をお金に換算するために、保守的に考えて1時間を節約することは10ドルを稼ぐことと想定してみましょう。75時間に10ドルをかけた金額からプライム会員費用を引くとプライム会員1人当たり約630ドルの価値が創出されたことになります。我々には2億人のプライム会員がいるので、2020年だけで合計1,260億ドルの価値が創出されたことになります。

 

ベゾスが設定した1時間の価値には議論の余地があるかもしれないが、多くの家庭で消費者が節約した時間はおそらく短い。

2020年に私の家族はアマゾンで600件以上の注文をした。新型コロナによって通常よりも注文件数が多かったが、今後数年間はそれほど減らないだろう。私は妻と3人の子供がいる。新しい服を買いにショッピングモールに行ったりサッカーシューズを買うためにスポーツ用品店に行くことは、公園を散歩することと全然違う。今、私たちはアマゾンでこのようなものを買うことができる。そして、次の日には家の玄関まで届く。子供を車に乗せるために追いかける必要もない。店頭まで行く必要もない。駐車場で空いている場所を見つけるためグルグル回る必要もない。丁度いい大きさやスタイルを探すために店を歩き回る必要もない。スマホやパソコンでワンクリック注文すれば、このようなことはしなくても良い。

アマゾンの値段が安くないと批判する人もいる。それは多分事実である。いろいろ探せばより安いものを見つけられると確信している。

しかし、重要なのは値段ではない。私たちは必ず最低価格の商品を見つけるためにアマゾンで買い物するわけではない。便利さを求めてアマゾンで買い物をする。便利になることでアマゾンプライムは価値を持つ。そして人々は年をとってやらなきゃいけないことが増えて、利便性は生活の中でますます重要になる。

2020年末にドアダッシュ(DASH)が上場した時、疑いの目で見る人も多かった。飲食配達事業につけられた高い株価とその事業の経済性が辻褄が合わないと思ったからだ。しかし、多くの人々が飲食配達という利便性に喜んでお金を払っていることを過小評価したかもしれない。

人々が時間を節約する代わりにお金を払うことを好まないことにはいくつか理由がある。

人間は一般的に時間管理が下手である。働く親は常に時間を最大限効率的に使う必要である。今はスマートフォンがあっていつでもメールの確認ができる。スラックとズームで一日中通話をすることもできる。そしてコロナ過によって仕事とプライベートの境界線があいまいになった。今はどの時代よりも多くの人々が自宅で仕事をしている。ワークライフバランスをとることが、これまで以上に難しくなった。

「不要な」サービスや物にお金を使うことに罪悪感を感じる。そして、自分でできることをあえてお金を払って他人にさせる必要がないと思う。若いほどその傾向は強い。十分に理解できる。しかし、年を重ねると考えが少しずつ変わる。また、それに対して明示的に補償されないか、コストを払っていない場合は、節約された時間の価値を付けにくい。

また、みんな忙しいと言うのが好きだ。常に忙しいのは何かを達成していると感じさせる。たとえ、ほとんど無意味なことに時間を費やしている時もそうだ。To-Doリストを作成し一つずつチェックしていくことが、達成感を与えるかもしれないが、ほとんどの場合は生活の中で最も大きなストレス感じるのは、日常的にぶつかるわずかな困難である。そして時間に追われる人々は楽しむ暇がない。なぜならリストにある次の項目に取り掛からなければならないというプレッシャーを感じるからだ。

私たちが忙しいと文句を言う理由は、時間を稼ぐことがコストではなく投資ということを理解していないからである。

ここで、時間を稼げるいくつかの方法を紹介する。

やりたくないことはお金を払って他人に任せる。家事や庭のお手入れを楽しむ人もいれば、面倒だと思う人もいる。そういうことは他の人にお金を払って任せる方が良い。水回りのメンテナンスを自分でやろうとして状況を悪化させてしまうような人なら、最初からお金を払って業者に頼んだ方が効率的である。

私は新型コロナの大流行前は食料品の配達をたまにしか利用しなかったが、今は常に利用している。子供が三人いれば利便性が配達手数料より価値がある。食料品が足りなくなることもない。そして、他の人に仕事を任せれば、本当にやりたいことができて、家族と過ごせる時間を多くなる。

支出のように時間も計画を立てる。 あるベテランのファイナンシャルプランナーは、「あなたの口座とスケジュール表を教えて頂ければ、優先順位を申し上げます。」と述べた。ほとんどの人は、お金と時間の計画を立てることを好まない。それは、計画通りにいかなくなった時にいやな気持ちになるからだ。しかし、時間の計画はやるたいことを定義できるので前向きな意味もある。 利便性は日常の中で時間を節約してくれるので時間計画の一部である。 

やりたいことを二倍に増やす。 研究によると経験のためにお金を使い、他人を助け、時間を稼ぐことで幸せな気持ちが増加する。だらだら何もしないことが好きな人がいる一方で働くことを好む人もいる。どちらを好んでも良いが目標はやりたいことを多くして、そうでないことは減らしていかなきゃならない。

私が若い時はすべての面接、パーティーの誘い、飲み会の約束等に「はい」と答えた。しかし、今は自分のために多くの時間を使うために、ほとんどの誘いを断っている。人生のライフステージや個性によって異なるので、どれが正しいとは言えない。しかし、一度自分の時間を優先し始めたらどのくらい価値があるかわかるようになり、そこにコストを支払うことが簡単になる。

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