1円が毎日2倍になったら1か月後はいくら? 複利効果の再確認
たった1円が2倍になったところで大した金にはならないでしょう。
普段の生活では1円の価値についてあまり意識しないだろう。
では今日の1円が1か月間、明日は2円、次の日に4円のように
毎日2倍になったらいくらになるでしょう。
日 | 金額 |
---|---|
1日 | 1円 |
2日 | 2円 |
3日 | 4円 |
4日 | 8円 |
5日 | 16円 |
6日 | 32円 |
7日 | 64円 |
8日 | 128円 |
9日 | 256円 |
10日 | 512円 |
11日 | 1024円 |
12日 | 2048円 |
13日 | 4096円 |
14日 | 8192円 |
15日 | 16,384円 |
16日 | 32,768円 |
17日 | 65,536円 |
18日 | 131,072円 |
19日 | 262,144円 |
20日 | 524,288円 |
21日 | 1,048,576円 |
22日 | 2,097,152円 |
23日 | 4,194,304円 |
24日 | 8,388,608円 |
25日 | 16,777,216円 |
26日 | 33,554,432円 |
27日 | 67,108,864円 |
28日 | 134,217,728円 |
29日 | 268,435,456円 |
30日 | 538,670,912円 |
30日目で5億円を超える。これは福利効果を極端に見せているものの分かりやすい。
複利効果の本質
複利は人類最大の発明。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は対価を払う(Compound interest is man’s greatest invention. He who understands it, earns it. He who doesn’t pays it.)
立派な名言である。元金に利息が付き、その利息にも利息が付くようになり、積みあがる。この方法で資産を増やせば、その速度は速くなり、多く稼げる。
もちろん、このような事例はなく、どんな投資でも資産と同じ金額を利息で得ることはできない。しかし、複利効果は低い利息であっても富の増殖には役立つ。
72の規則
今の時代に元金を2倍にすることはなかなか難しいが、72の規則によって、2倍になるまでの期間を理解することはできる。72を年間収益率で割ると、2倍になるまでにかかる年数になる。
例えば、1万円を年間8%収益率で運用すれば、2万円になるまでに(72/8=)9年かかる。
投資は早く始めた方が良い
最初にあげた例のように、1円に複利効果を適用すると30日で5億倍以上成長する。
ここで重要なのは、収益率ではなく時間だ。
時間を味方にすれば、少ない収益率であっても、後半戦は楽になる。
資産が蓄積されれば、成長は加速する。
投資、どう始めるべきか
投資を始めなら、ファイナンシャルプランナーと相談して、自分の状況に適した投資戦略を決定することもできる。
ポートフォリオには個別株、投資信託、ETFなどいろんな商品を組み合わせることもできる。
投資プランはそれぞれのライフサイクル、リスク許容度、財務目標によって異なる。
金融機関がアクティブに運用するファンド、投資信託は運用手数料が高い。
市場の指数を追従するインデックファンド(パッシブ商品)は運用手数料が少ない。
また、インデックスファンドによっては、商品内でポートフォリオ多角化やリスクヘッジをしている。
一方で、個別株はリスクが高い投資になる可能性がある。
インデックス商品で有名なバンガード創業者ジョンボーグルはこのように語っている。
インデックスファンドは少ない費用で市場の収益率が達成できる実用的で、コスパが良い方法である。インデックスファンドでは個別株、市場、経営者リスクなどがすべて除外され、市場そのもののリスクのみ残る
いずれにせよ、資産を増やすためには、できるだけ早く投資を始める必要がある。
時間がたつにつれて、少しずつ資産が増えることを(時には減ることを)見守るのは、忍耐力が必要である。
しかし、早く始めることは福利効果を自分の味方にできる方法である。
参考:A Penny Doubled For 30 Days is More Than You Think - Dividend Power