アメ株クラブ

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ウォーレン・バフェットが最も長く保有している株は?

過去60年間、バークシャー・ハサウェイのCEOであるウォーレン・バフェットは、株主に膨大な利益を与えた。

1965年にCEOとして就任した以来、5,950億ドル以上の価値を創出し、バークシャーのA株は年間収益率20.1%を上げた。

同じ期間でS&P 500指数の年間収益率10.5%と比べるとほぼ2倍である。

このような成果は、配当株を好むことや投資ポートフォリオ景気循環株の比重を高めるなど、様々な要因によるものである。

source: The Motley Fool

しかし、本当の秘訣は、優良企業に長期間投資する意志かもしれない。

バフェットは投資において、何もしないこと(積極的に取引しないこと)がどれほど力があるかを示せた。

バークシャー・ハサウェイポートフォリオに最も長期間含まれている企業を4つ紹介する。

 

コカコーラ:34年

バークシャーが最も長く保有している銘柄はコカ・コーラ(KO)である。

コカ・コーラの一番の強みは、地理的に多様化さればビジネスである。

北朝鮮キューバ、ロシア(ウクライナ侵攻以降)を除いて、コカコーラは世界中のすべての国でビジネスを行っている。

それは、先進国では予測可能な営業キャッシュフローを活用するとともに、新興国ではビジネスの高成長を狙えるということを意味する。
世界有数のブランドコンサルティング会社であるブランド・ファイナンスによると、コカコーラは2021年アメリカで最も強力なブランドとして選ばれた。

source: Brand Finance


ブランド価値の計算式には、ブランドに対する顧客の親しみやすさ、マーケティング投資、企業評判などの要素が含まれている。

簡単に識別できるブランドを持っており、飲み物を販売する他の企業よりも、コカコーラが不景気を乗り越えられるだろう。

また、コカコーラはマーケティング力も素晴らしい。

世代を越えてすべての年齢層に対してアピールできる数少ない企業の一つである。

ホリデー連携、POSマーケティングSNSキャンペーン等は、現在と将来の顧客を引き寄せるためのさまざまなチャンネルを提供する。

 

アメリカンエクスプレス:29年

2番目に長く保有している銘柄は、アメリカン・エクスプレス(以下アメックス)である。

アメックスは1993年からバークシャー・ハサウェイポートフォリオに入っている。

バフェットはポートフォリオ景気循環株の割合を高く保つことを好む。

不景気は景気サイクルで避けられない部分である。しかし、好景気の期間が不景気より長く続く。

好景気の時期をより活用できるアメックスにとっては都合がよい。

まず、アメックスは決済取引時に加盟店から手数料を受け取る。

米国と世界経済が拡張するとともに、手数料も大きくなる。

また、個人や企業に信用口座(カードローン)を提供することにより、手数料と利息収入を得られる。

もちろん延滞のリスクが常に潜んでいるが、長い景気拡張期間中にその恩恵が受けられることも事実である。

また、アメックスの顧客は富裕層が多い傾向がある。

所得が高いカード利用者は、不景気の中でも身についた消費習慣を変える可能性が低い。

 

ムーディーズ:22年

バフェットが長期間保有している3つ目の銘柄は、ムーディーズ(MCO)である。

バークシャー・ハサウェイは、ムーディーズがD&Bから分社化した2000年からの株主である。

ムーディーズは2つの主要ビジネス部門で運営されており、それぞれの部門が重要な役割を果たしている。

我々により身近な部門は信用評価ビジネス部門である。

歴史的に低い融資金利が10年以上続いている間、ムーディーズ社債を評価することで忙しかった。

しかし今後10年は分析事業部門が大きな役割を果たす可能性が高い。

この部門は企業に信用リスクを評価し、規制コンプライアンスを支援する。

世界がまだ新型コロナを経験しており、多くの先進国で高いインフレが起きている中、ムーディーズ・アナリティクスは年間低い2桁の売上成長を維持できる可能性がある。

また、配当株を長期間保有した時、投資原価に対する配当利回りを大幅に高めることができるということも忘れてはいけない。

バークシャー・ハサウェイの場合、コカ・コーラアメリカン・エクスプレス、ムーディーズの投資原価に対する配当利回りはそれぞれ54%、24%、28%であり、非常に高い。

年間配当金でこれほどの収益率があれば、売る理由がない。

 

グローブライフ(旧トーチマーク):21年

保険会社もバフェットが好きな株の一つである。

トーチマークから2019年社名変更したグローブライフ(GL)は2001年からバークシャー・ハサウェイポートフォリオに含まれている。

生命保険と健康保険の販売はつまらないビジネスモデルかもしれないが、グローブライフにはかなりの収益を生み出している。

災害(それに伴う高い保険金)は保険ビジネスでは避けられないものであるため、保険会社が保険料の引き上げに困ることはあまりない。

このようなプレミアム価格決定力がグローブライフのような保険会社が着実に実績を出せる要因の一つだ。

グローブライフの株主にとって良いニュースは、急速に上昇している債権金利とFBRの好戦的な政策である。

主に投資グレードの会社債、地方債、および国債で構成されているグローブライフの債券ポートフォリオは、金利の上昇で利益を得られるだろう。

ちなみに、保険会社は比較的安全な利息収益資産にフロート(すなわち、徴収した保険料から保険金を支払って残りの部分)を投資するのが一般的である。

金利上昇はバフェットにとって良いお知らせかもしれない。

 

出典: 4 Stocks Warren Buffett Has Owned for at Least 21 Years | Nasdaq

 

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