アメ株クラブ

アメ株クラブ

米国株・アメリカ株投資に役立つ情報を共有していくブログです。たった1人の方でも何かしら役立つ情報やインサイトが得られれば幸いです。

【2022年4月30日】バークシャー・ハサウェイ株主総会 ウォーレンバフェット氏からの2022年投資アドバイス

Warren Buffett and Charlie Munger at Berkshire Hathaway annual meeting

2022年4月30日にバークシャー・ハサウェイ株主総会が行われた。91歳の伝説的な投資家ウォーレン・バフェット氏が2022年の厳しい株式市場に置かれている投資家のためにアドバイスをした。特に「インフレの中でできる最高の投資は自分自身への投資」というアドバイスが非常に印象的である。

 

バークシャー・ハサウェイの株主は週末にネブラスカ州オマハに集まり、伝説的な投資家であるウォーレン・バフェット氏と彼の相棒であるチャーリー・マンガーの他、役員たちからの話を聞きいた。これは2019年以来の巨大企業初の対面総会であり、何万人もの株主が、ウォーレン・バフェット氏がビジネス、経済、投資についてどう語るかを注目した。

バークシャーの巨大なビジネスは、保険、小売、製造、エネルギーなど、経済のさまざまな分野に影響を与えており、現在の経済情勢を正確に把握している。同社は、Geico、Dairy Queen、BNSF Railwayを含む数十の異なる事業を所有しているほか、Apple、Bank of America、Coca-Cola、AmericanExpressの主要株主でもある。

「投資家たちの祭り」として知られている2022年のバークシャー・ハサウェイ年次株主総会での重要なメッセージは以下の6つである。

ポートフォリオは生き残るように構築すべき

バークシャー貸借対照表に多額の現金を保有していることで有名である。バフェット氏がその現金を積極的に投資しないことを批判する人もいる。

しかし彼は、特に2007年から2009年の金融危機のような市場のパニックの中で、会社が常に生き残れるように十分な現金を保有することの重要性を強調た。

私たちは常に現金を手元にたくさん持っています。歴史上にもいくつか危機がありましたし、今後我々にはもっと多くの時間があります。現金がないと、次の日にプレーできなくなります。現金は酸素のようなものです。いつもそこにありますが、数分間なくなるだけですべて終わります

個人投資家ポートフォリオにも同じアプローチができる。永久的に損失になる可能性があるポジションをとったり、信用取引などリスクが資産に害を及ぼす可能性のあるテクニカルトレーディングなどは避けた方がよい。現金の緊急資金を節約しておくと、自分の人生で避けられない危機を乗り切る時に役立つ。

市場のタイミングより企業価値に注目

バフェット氏は株式市場が短期的にどうなるか分からないことを再確認させた。そのため、「市場のタイミングを計る」ことは良くない投資戦略である。適切なタイミングで市場に出入りできると思う投資家は、成功する可能性が非常に低い。

我々は市場のタイミングを読むことが苦手でした。我々の得意分野は自分たちのために十分なお金をいつ確保できるかを理解することです。」

バフェット氏は、2008年の金融危機の際に株式市場に投資するタイミングが早かったと振り返り、2020年3月のチャンスは完全に逃したと反省した。

自分で投資するときは、株価がすぐに上がるか下がるかではなく、投資から得られる価値、または資産が生み出す利益に対して投資する金額に重点をおいて確認すべきである。

生産的な資産を所有すること

投資家がどの資産にお金を入れるかかに対する選択肢は多い。ここでバフェット氏は再び好みの資産を明確にた。それは株式、債券、不動産、農地などのように、所有者のために価値を生み出す資産である。

最近、仮想通貨が投資の世界に登場し、多くのトレーダーやマスコミから注目されているがバフェット氏は仮想通貨支持者ではないことを明らかにした。

もしあなたがすべてのビットコインを所有者で、それを25ドルで私に売ると提案した場合、私はそれを受け取ると思いますか?

アパートやマンションのような不動産を所有すると賃貸収入が得られ、農地を所有する場合は食材を得られる。しかし、ビットコインのような仮想通貨はその所有者のために何も生み出さない。

生産的な資産と、次の人がその前の人より高く支払うだけの物の違いを説明します

ビットコインなど仮想通貨は避けてください

バフェット氏とマンガー氏のビットコインと仮想通貨に対する見解は変わっていない。彼らは最初から投資家に仮想通貨の危険性について警告している。バフェット氏は2014年にビットコインを「蜃気楼」に例えたが、マンガー氏は今年の総会でさらに強く表現した。

私が人生をで避けてきたのは、愚かなこと、邪悪なこと、自分を他の人より悪く見せることです。ビットコインはこの3つすべてに該当します。

仮想通貨に対して強く反対することで有名なマンガー氏は、ビットコインはゼロになる可能性が非常に高いために愚かであり、連邦準備制度と国の通貨システムを損なうので悪であると述べた。最後に、中国が仮想通貨を禁止したことはいい判断で、米国が中国と比べて良くなく見えるといった。

あなたの退職金口座を持っていて、信頼できる資産アドバイザーがすべてのお金をビットコインに投資することを提案したら、「いいえ」と答えてください。

株式市場のギャンブル的な側面を避ける

バフェット氏によると、株式市場は常に健全な投資活動とカジノのような投機の組み合わせだった。しかし過去数年間は投機的な側面に傾いている。しかもウォール街はカジノの側面に貢献していると警告した。 

人々が何かをしない限り、お金は稼げません…そして、今は投資よりもギャンブルの方がはるかに多くのお金を稼ぎます。 バフェット氏

ほとんどが憶測のマニアです。株式について何も知らない人々が、さらに知識の少ない株式仲買人からアドバイスを受けている状況です マンガー氏

自分のポートフォリオを確認し、投資とギャンブルのカテゴリでどちらに分類されるかを確認すべきである。頻繁にトレーディングしており、常に株式を買い売りポジションを構築しているなら、自分以外の誰かの財布にお金を払っている可能性がある。

過去にバフェット氏が推奨した選択しとして、支払う手数料を大幅に削減する方法はS&P500インデックスファンドに投資することである。そうすることで、アメリカ企業の多様なポートフォリオを所有し、費用は最小限に抑えることができる。

自分のスキルはインフレで奪われることはない

インフレ率は過去40年で最高水準になり、バークシャーの株主たちは物価が上昇するにつれて購買力を失うことを懸念していた。

あなたがインフレの中でできる一番良いことは、何かの得意スキルを持つことです。あなたが持っている能力が何であれ、奪われることはありません。実際にインフレがあなたの能力を無くすことはできません。

バフェットは、あなたが支払う方法や金額はインフレによって変わる可能性があるかもしれないが、何か得意分野があれば、人々はあなたが提供するものと自分が持っているものを交換しようとする。そして、自分のスキルの対価はインフレによって上がることになる。

最高の投資は、自分自身を成長させることです。

 

出典:Warren Buffett's Top Tips For Investors In 2022 | Bankrate

 

【テンプレート付】Googleスプレッドシートで自分のポートフォリオを管理する方法

はじめに

自分のポートフォリオを管理するために、証券会社の口座管理システムや家計簿アプリを利用する人が多いかと思いますが、今日はGoogleスプレッドシートを利用した株価管理について紹介したいと思います。

特に、証券会社ごとに購入株を分けたり(グロス株や〇〇証券、配当株は××証券など)積み立てNISA枠を利用したり、家族口座でも投資していたりすると、資産総額や分布管理が難しくなってきます。その時には、マネーフォーワードのような家計簿アプリと連動して管理することも楽です。 

 

本日はGoogleスプレッドシートで無料でかつ簡単に自分のポートフォリオを管理する方法を紹介します。

記事の最後のテンプレートもつけていますので、是非参考にして自分に合ったポートフォリオ管理シートを作成してみてください。

Googleファイナンス関数とは

Googleファイナンスというサイトは株価を始め通貨レートや、企業のファイナンス情報などを確認できる便利なサイトです。

www.google.com

このサイト内で確認できる様々なデータをGoogleスプレッドシートで関数の形で提供しているのがGoogleファイナンス関数です。

グーグルファイナンス関数の例

関数 内容
"price"

リアルタイムの見積価格 (最大 20 分まで遅延)

"priceopen" 当日の始値
"high" 当日の高値
"low" 当日の安値
"marketcap" 株式の時価総額
"pe" 株価収益率
"eps"  1 株当たりの収益
"high52" 52 週高値
"low52" 52 週安値
"shares"  発行済み株式数

上記はGoogleファイナンスで最もよく使われる属性値のをいくつかピックアップしています。

具体的な関数やその使い方もグーグルが公開しております。

support.google.com

グーグルファイナンス関数の使い方

関数の基本構造は以下のようになっています。

GOOGLEFINANCE(銘柄, [属性], [開始日], [終了日|日数], [間隔])

銘柄のところにティッカー(GOOGなど)を入力し、上記属性を入れます。銘柄と属性以外は表示したい属性によって必要に応じて入力する形になりますので、基本的には、銘柄と属性を入れれば、表示されます。

例えば、社名を表示する属性"name"を使って、

GOOGLEFINANCE(GOOGL,"name") と入力すると

GOOGLの社名であるAlphabetが表示されます。

おなじように 株価を表示する属性"price"を使って、
GOOGLEFINANCE(GOOGL,"price") と入力すると

現在の株価が表示されます。

このようにGoogleファイナンス関数を使えば、簡単に自分のポートフォリオを管理するツールをGoogleスプレッドシートで作成できます。

その他様々な機能がありますので、興味がある方は是非いろいろ試してみてください。

最後に

最後に私が使っているテンプレートを公開しますので、参考にしてみてください。

 

 

 

テンプレートのリンク

ビッグテック企業はどのようにお金を稼いでいるか


2021年、アップル、アマゾン、グーグル(アルファベット)、メタ、マイクロソフトの5大ビッグテック企業は全部合わせて1.4兆ドルの売上を達成した。​

この売上の源泉は何であり、どのように分類されるかについてみてみよう。

ビッグテック企業の売上分析

下の図で示されているようにビッグテック企業が売上を生み出す方法は主に2つある

  1. 私たちに製品を販売する
  2. 私たちに広告主の製品を買わせる

A Breakdown of Big Tech Revenue Streams

アップル、マイクロソフト、アマゾンは1つ目のカテゴリに属している。昔からある企業と同じように、消費者に対して物理的な(もしくはデジタル)製品を販売している。アップルの売上は半分以上がiPhoneの販売によるもので、マイクロソフトはAzureクラウドサービスが全体売上の1/3ぐらいで、アマゾンのオンラインストアの売上は50%ぐらいの売上を占めている。​

一方で、メタとアルファベットは先ほどの3社とは異なる。自社製品を販売するわけではなく、人々の注目を集め、広告主とマッチングさせることが売上の大部分を構成している。メタは売上の98%がFacebook広告から発生しているし、Googleは売上の81%を自社の様々なプラットフォームの広告から発生している。

しかし、売上の構成は異なるものの、ビックテック企業5社は一つ共通点を持っている。それは、ここ数年で売上が急増ていることだ

新型コロナの大流行が企業の成長へ

失業率が増加するなどコロナ過による混乱の中で、ビッグテック企業は素晴らしい売上増加を経験した。​

2019年(コロナ過前)、ビックテック企業の総売上はその前に比べて12%増加した。しかし、2020年に世界的な新型コロナの大流行が始まり、それに応じて様々な経済的問題が発生している中、ビックテック企業の総売上は19%増加した。

さらに、2021年度の総売上は27%増加した。

ブランド

2020年度

売上(億ドル)

2021年度

売上(億ドル)

昨年比

(YoY)

アップル

2,745

3,658

33%
アマゾン 3,861 4,498 22%
アルファベット 1,825

2,576

41%
マイクロソフト 1,431

1,681

17%
メタ 860

1,179

37%
合計 1.1兆

1.4兆

27%

なぜ世界的に社会と経済が混乱している中で、この企業たちは成長できたか?

その理由は新型コロナがトリガになって起こった社会的な変化が、ビックテック企業の製品とサービスに対する需要を高めたためである。​

例えば、外に出られず隔離された人々はオンラインで買い物をしなければならなかったので、オンラインショッピングの売上が増加した。会社のオフィスも閉じられ、完全リモート勤務に移行せざるを得なかったため、ノートパソコンやクラウドベースのサービスに対する需要も高まった。

このような成長が続くか?

最近、ほとんどの国で新型コロナに対する規制が緩和され、世の中は徐々に正常化されている。​

しかし、だからといってビックテック企業の成長が止まったわけではない。新型コロナが変化させた新しい働き方やオンラインで買い物する習慣はこれからも続く可能性が高い。それはビッグテック企業の製品に対する需要も増加し続けるという意味である。​

グローバル企業の役員たちを対象にしたアンケートによると2/3以上がリモート勤務を今後の選択肢として続けると答えている。そして世界のオンラインショッピングの売上は今後も成長し続け、2025年には7兆ドルの規模になると予想されている。

参考:How Do Big Tech Giants Make Their Billions?

 

ブログ村ランキング参加中!

このブログを応援していただける方はクリックで投票していただきますとうれしいです

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

PVアクセスランキング にほんブログ村