アメ株クラブ

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米国株・アメリカ株投資に役立つ情報を共有していくブログです。たった1人の方でも何かしら役立つ情報やインサイトが得られれば幸いです。

意外と簡単なお金持ちへの道のり ウォーレン・バフェット氏がお金持ちになれた秘訣


ウォーレン・バフェット氏は投資界の伝説である。

バークシャー・ハサウェイのCEOとして、大恐慌の時代に生まれて、自力で成功した人である。バフェット氏の成功は知性と忍耐力そして時間の成果である。

そして、彼のような知性を持つことは難しいかもしれないが、忍耐力と時間については不可能ではない。
バフェット氏の言葉の中で最も有名なのは、「他人が貪欲になっているときに恐れ、他人が恐れているときにだけ貪欲になれ」である。

確かに、2021年の強い市場の状況と、今の調整局面のなかでも適用される時代を超えたアドバイスである。この話は、世界で最も裕福な人で、数百億ドルを失う余裕がある人には正直関係ない。だからこそ、このアドバイスは一般投資家にとって役立つ言葉である。

時間はあなた味方であり、衝動はあなたの敵です。福利効果の魔法の恩恵を受け、市場からのサイレン(ノイズ)に反応してはいけません

この知恵の種が私たちが金持ちになれる道のりになる理由は次のとおりである。

今投資を始める若者たちは、バフェット氏が初めて投資を始めた時よりいろいろ不利な状況である。誰でも簡単に情報が得られ、定量的なツールを使えるようになったため、隠された宝物のような企業を見つけることは昔より難しい。
バフェット氏はいろんな情報にアクセスが難しいインターネットもない時代に、帳簿価値や企業利益に対してかなり割安株を見つけて、何十年にわたり投資した。
しかし、今の時代の投資家は大きなデメリット、つまり多くの騒音(ノイズ)に直面している。バフェット氏はウォール街から遠く離れたネブラスカ州オマハに拠点を置くことで、自分の投資プロセスにこだわり、ニューヨークからのノイズに影響されなかったかもしれない。今の時代は鳴り響くサイレンの音はこれまで以上に大きい。
ミーム株や無名の暗号資産(コイン)、または様々な方法で金持ちになった人々の物語が広がっており、そのような話が個人投資家の判断力をぼかし、誤った行動につながる。バフェット氏が株主総会で「人々の希望と貪欲を餌にすることがたくさんお金を稼げる方法」と警告から今の状況をよく表せている。
ウォール街は、株式市場のボラティリティと人々の衝動から収益を得る様々な方法を持っている。しかし、時間と忍耐は、一般投資家が使えるもっとも強力な武器である。多くの人々がこの武器を使っていないだけだ。
良い銘柄を選ぶことは投資成果を上げられる方法の一つに過ぎない。結局、ある年に株式市場を上回る成果を出したことは、一度自慢できるだけである。むしろ株式市場と同じくらいの利回りを着実に上げることこそ、時間の経過とともに本当の成果が作られるところである。
これを説明するために、異なる3人の投資家を例えよう。1人は25歳、もう1人は40歳、最後は55歳だとしよう。25歳の投資家は貯金がなく、40歳の投資家は25万ドル(2800万円程度)を貯め、55歳の投資家は100万ドル(1億1500万円程度)を貯めた。

三人とも退職金口座に年間1万ドル(115万円程度)を投資し、75歳になるまで貯めたお金を年平均10%の利回りで運用すると仮定した時、75歳になった時点で最も資産が多い投資家は誰だろうか?答えは25歳の投資家が1,164万ドル(13.3億円ほど)で、もっとも金持ちになる。投資を始めるときには貯金がなかったにも関わらず一番金持ちになれる。

年齢

スタート金額

(ドル)

年間当差額 年間利回り 投資年数

75歳時の資産

(万ドル)

25歳  10,000 10% 50年 1,164
40歳 250,000  10,000 10%  35年 974
55歳 1,000,000 10,000 10%  20年 730


良い利回りや投資元金額よりも、時間最も強力である。毎年1万ドルを投資し、10%の利回りで50年間投資した人が75歳になったときには大金持ちになれる。これは驚くべき結果である。

この例に反論してみると、自分にはそれほどの時間がないとか、自分は毎年1万ドルを投資できないということである。それでは、別の例を挙げてみよう。一人が毎月500ドル(5~6万円)、つまり年に6,000ドル(60~70万円)を投資できると仮定しよう。そして引退するまで15年残っている。

この場合、15年後には251,774ドル(3000万円弱)になるだろう。これでも良い計画であり、最終金額もそれなりにある。(日本でいう2000万円問題もクリアできる)

この話のポイントはお金持ちになりたいなら習慣的な貯蓄時間が本当に必要な唯一のツールであることだ。一般的にオマハの賢人と呼ばれるバフェット氏のような投資家だけが株式市場に勝つことができ、途方もない投資によって金持ちになったと感がてしまう。

S&P500が配当金を含め年平均10.5%の収益率を上げている間、バークシャーハサウェイは年平均20.1%の収益率を上げたことを考えると、ある程度は事実かもしれない。

ただし、1965年(バークシャー・ハサウェイ創業当時)に貯蓄0でも引退口座に年間1万ドルずつS&P 500に投資した場合、2021年基準で2,540万ドル(29億円程度)を保有することになる。

総投資金額56万ドルで、ほとんど何もせずに2,500万ドル以上に変わることは、まるで魔法のような話(もしくは詐欺)に聞こえる。しかし、そんなことではない。ただ、時間が経つにつれて、福利効果がやるべきことをやっただけである。

一般投資家がワーレン・バフェットのような億万長者になる可能性は非常に低い。しかし、複利効果の魔法を人生に紐づけることができるならば、あなたとあなたの家族はお金持ちになる可能性が非常に高い。

出典:Warren Buffett's Secret to Getting Rich Is Simpler Than You Think - KOAM

 

バリュー投資家 ウォルター・シュロス氏の投資名言

ウォルター・シュロス氏(Walter Schloss)は柔軟な投資家だった。彼は自分の投資ポリシーを保ちながら、時代の変化に合わせて戦略を調整していった完璧なお見本だった。しかし、シュロスの戦略変化はウォーレン・バフェット氏のような急激な変化ではなかった。シュロスは自分の限界を知っていた。選択の余地がなかったので、数十年にわたって少しずつ戦略を変えた。


1940年代後半、投資会社グレアム・ニューマン社のベンジャミン・グレアムの指導のもと、彼はネットネット株(株価の割安で、資産価値が高いと思われる株 流動資産から負債を引いた金額の3分の2が時価総額より高い銘柄)に投資していた。 1950年代に自分で投資会社を運営した時もこの戦略を維持していたが、徐々にチャンスがなくなっていった。ネットネット株がなかなか見つからなくなると、帳簿価値に依存するようになった。(帳簿価値とは会計上で記録された資産や負債の評価価値)。まず、帳簿価値の3分の1以下で取引される銘柄を見つけ、次の帳簿価値以下、そして最後に帳簿価値に少しのプレミアムがついて取引される銘柄を探した。その他の要素が関係していたが、彼は資産を最もよく理解した。彼の45年の投資キャリアにおいて徐々に進化することは成果を出し、彼のパートナーは手数料を除き、年間15.7%の収益率を上げられた。
一方、手数料については、どのファンドマネージャーも敏感である。シュロスは彼の報酬が成果とつながるべきだと思っていた。なので、彼は実現した収益の25%を報酬として受け取った。しかし、もし損失が発生した際には、自分の資金で損失を埋め、パートナーの損失は守ってくれた。彼はパートナーが利益を達成した時のみ報酬を受けとった。
投資家たちはシュロスの60年間の投資経験からたくさん学ぶことがある。ありがたいことに、彼は長い期間、自分の経験を共有した。

深い価値投資

私たちは変化する社会に住んでいるので、4、50年前のルールに捉えすぎる必要はありません。昔の基準で今の株を買うこともできません。昔は運営資本より安い株価で取引される企業の株を買えましたが、今はできません。そのような企業があれば他の企業に買収されます。

そもそも利益を変えられる場合(改ざん)以外に、純利益を望まない理由はありません。また、純利益の見通しは正しいかもしれないが、PERに対する人々の考えは変わりました。だから、帳簿価値を確認する方が楽です。

基本的に私たちは下落リスクから資産を守ろうとします。帳簿価額をパラメータとして使用することで、下落リスクから保護され、損失が発生したとしてもそれほど大きくないようにできます。

株価が下落する時期には、企業や業界の評判が悪くなり、誰も望まないようになります。その理由の一つは、多くの投資資金が必要とするからであり、もう一つの理由はお金を稼げないからです。利益がすべてである市場で利益をだせない企業を好む人はいません。

したがって、さまざまな理由で人々が嫌われ、株価が下がっている企業を買って待ってば、状況が有利に変わった時にかなりのレバレッジ効果を得られます。

株価が低迷している株を購入すると、3つの効果が得られます。

  1. 収益が改善されると株価上がり
  2. 誰かが来て、その企業の支配権を購入し
  3. 該当企業が自社株を購入し、自分で株価を上げる努力をします。

私が所有している企業はすべて落ち込んでいて、問題を抱えており、どの企業が勝者になるかの保証はありません。私たちの目標は長期的にキャピタルゲインを得ることであり、低迷した企業を買ってすぐに株価は上がりません。私を信じてください。株価はさらに下がります。状況が改善されるまでにはもっと待たなければなりません。大体4年ほどかかると思いますが、もっと時間がかかる場合もあります。

ポートフォリオ構築について

エドウィンと私の仕事1つは、ポートフォリオに100社以上の企業を所有することです。ウォーレン氏によると自分自身の愚かさに対する保険です。私がウォーレンに伝えたことも同じでした。私たちはこれらの企業の収益は予想できないし、彼らは現時点では2流企業ですが、その中で一部は成功するでしょう。今は
誰が成功するか分からないので、100社を買うのです。もちろん、各企業の株式を均等に配分して保有するわけではありません。良いと思う会社には多く投資し、成功する確信が少ない会社には少しだけ投資します。

重要なことは、株式にある程度資金を入れなければならないということです。株で保有しないとその会社について忘れてしまう傾向があります。また、我々は下り坂で株を買い、上り道で売ろうとします。

売りについて

売るタイミングを判断することより、買うタイミングを判断する方がはるかに簡単だと思います。我々は過去の事例から収益が回復したときに株式が売り切れになったタイミングで売ろうとします。売却が締結される可能性があると判断したら、売る価格をより厳格に設定します。産業全体が急騰した時に売る場合もあるし、もっと良い企業が見つかったり、より安い企業を見つけた場合に売る時もあります。バリュー投資で、保有しているA社が上がり、安いB社を見つけたら、B社に乗り換えるのが正しいですが、我々は一般的に節税のために1年後に売却します。
時には、少し早いタイミングで売却します。しかし、何かを売る時には誰かが買いたくなるほど魅力的にしなければなりません。したがって、株価が本当に高評価されたタイミングまで待つことは、買いたい人が誰もいなくなるリスクを取らないといけないし、そしたら再び株価が下落することもあります。
このように申し上げます。我々は一定規模で売却しているため、ほとんどの株式が売却価よりも高く上がります。知っていると思いますが、絶対に高値で売却できないし、底値で買うこともできません。

売却は難しいです。本当に難しいです。何よりも難しいことで、ある株式を売却しようと思っていても、いろいろ起こる変化に影響を受けてしまいます。

間違いについて

人々は短期的な利益を狙って、多く取引をしていると思います。かといって、株式をいつまでも保有した方がいいということではありません。

自分が何を知っていて、何を知らないのかを理解していることが大事です。例えば、テンプルトンは私ができないことを見事にこなしています。彼は世界の株式を購入しています。私はアメリカの外で買ったことはほとんどありません。知らない世界の株式を買うと、毎回ではありませんが、頭を抱えてしまいます。

投資をして学ぶべきことの一つが謙虚です。なぜなら、自分の間違いに気づけるからです。多くの人が間違いを犯しているが、なぜ間違ったかは分かりません。

証券市場で本当に成功した人のほとんどが同じことを言います。株式市場に自由に出入りするほど賢くないということです。だから彼らはいつも市場に居続ける傾向があります。

もし、M&Aのチャンスがある企業の株を所有していたら、大きく収益が出た時に売る方がいいでしょうか。それともM&Aが成立するまで持っていた方が良いでしょうか。難しい問題です。我々もそのような時に多く誤った判断をしました。どちらが良いかは難しいです。

時々、我々は欲張ってしまうときがあります。例えば、レバレッジが高すぎる証券を持っている場合もあります。しかし、レバレッジが不利に働くと、非常に危険です。我々はなるべくそのような状況を避けようとします。

投資の問題はタイミングにあると思います。良いタイミングで参加する場合もあります。しかし、私たちはみんないつか死にます。買いのタイミングが非常に良かったとしても、成果が現れるまでに20年かかってしまったら災いです。

確かに、1929年に特定産業の成長可能性を見て株式を買った人たちは、経済の長期的な成長を見込んだという点では正しかったかもしれません。ただし、そのような投資家のほとんどは、株式市場が1929年以前水準まで回復し、収益を得るまで25年を待たなければなりませんでした。

 

出典:Wise Words from Walter Schloss • Novel Investor

アマゾンとアルファベットの株式分割、気になる次の企業は?

3月9日に発表したアマゾンの株式分割で株価はほぼ3,000ドルから150ドル以下の水準まで下がると予測される。​

アマゾンの株式分割は、1ヶ月前に発表したアルファベットの発表に続き、市場の注目を集めている。次の候補に名があがっている企業は、ブッキングホールディングス(BKNG)、オートゾーン(AZO)、チポトレ(CMG)、テスラ(TSLA)、ブラックロック(BLK)、オライリーオートモーティブ(ORLY)である。​

アマゾン(AMZN)が発表した株式分割が実施されると、アマゾンの株主は保有した株式1株当たり20株を受け取り、株価は20分の1に低くなる。この日の株価は2,931ドルだったため、株価が同じであれば5月27日に株式分割が実施されると146ドルで取引を開始することになる。​

ただし、株式分割するだけではアマゾンの時価総額1兆4,800億ドルは変わらないことを忘れてはいけない。分割することで株式数は増える一方、株価が低くなるので時価総額は変わらない。

しかし、ロビン・フッドやTDアメリトレードのような人気取引プラットフォームを使う少額個人投資家たちは、株価が低くなり投資できるようになるため、株式分割によって資金が流入されることが一般的である。個人投資家は一株の価格にあまり気にしない機関投資家ほど資金が多くないからだ。

3/10の午後、アマゾンの株価が前日より4.4%上回ったのも同じ理由かもしれない。アマゾンの今回の株式分割は、2月上旬にアルファベット(GOOGL)が1対20の株式分割を発表した後に発表されている。アルファベットの株式分割は7月15日に実施される。アルファベットの株価が現在の2,622ドルの水準を維持する場合、分割以降の株価は131ドル水準まで下がるだろう。​アマゾンとアルファベットの影響で他の企業も株式分割の発表がしやすくなる。

バンク・オブ・アメリカの資料によると、S&P500の総時価総額中、約15%が株価500ドル以上の銘柄である。​3月9日基準でブッキングホールディングス(BKNG)は2,007ドル、オートゾーン(AZO)は1,865ドル、チポトレ(CMG)は1,451ドルで取引されていた。テスラ(TSLA)は813ドル、ブラックロック(BLK)は697ドル、オライリーオートモーティブ(ORLY)は670ドルだった。

株式分割をした直後は株価がしばらく好調になる傾向がある。バンク・オブ・アメリカによると、歴史的に株式分割後3ヶ月間の平均株価上昇率は7.8%で、同期間S&P500の平均上昇率2.1%を上回った。また、2月にあったアルファベットの株式分割を発表した後、株価上昇が目立っていることも注目すべきことである。​

 

参考:Amazon's Stock Split Follows Alphabet's. Here's Who's Next. | Barron's

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