半減期がビットコイン価格への影響
出典:How Halvings Will Bring The Bitcoin Price To $400,000 | Nasdaq
計画されたブロック報酬の減少(半減期)による、ビットコイン価格の動きに対する予測ができる。ビットコインが世の中に初めて登場したときは、ほとんど価値がなかった。2枚のピザに1万BTCを支払った「ピザの日」事件があるまでアーリーアダプター(新しいものを早く受け入れる人)たちは数千個のビットコインをわずか数ドルで取引していた。それ以降、一連の事件を経てて1ビットコインの価値は数セントから6万ドルにまで成長した。
これまでビットコインが歩んできた道のりの中で、初期数年間は大規模の機関や投資家から投資可能な資産としての価値を否定され続けてきた。最近になってやっと流れが変わり、彼らも投資を始めている。ペイパルは自社プラットフォームを利用する数百万人が加盟店での決済手段としてビットコインを使えるようにした。また、パリス・ヒルトンのようなセレブがコミュニティに参加し、さらなる成長への基盤を備えている。
ビットコインの過去の成果を分析してみると、今後の価値がどこに向かうのかを推測することも不可能ではない。多くのアナリストやインフルアンサーは、ビットコインの価格が100万ドルまで上がると大胆な予測をしたりしているが、それぞれの半減期の時期にビットコインの値動きを分析してみる方がよっぽど有益である。
下のグラフは、過去11年間あった四回の半減期にビットコインの価値を分析したものである。
このグラフは、ビットコインが次にどこへ向かうのかを予測するには問題ないと思う。チャートから分かるように、ビットコインの価値はそれぞれの半減期で前の半減期よりも最大20倍ほど高くなった。各半減期を分析/比較するとその流れが分かりやすい。
第1世代:ジェネシスブロック(2009-01-03)から最初の半減期(2012-11-28)まで
2009年サトシ・ナカモトによって開発されたビットコインが1世代時期に基盤を整えた。アーリーアダプター達がビットコインの世界に入ってきて、2枚のピザに1万BTCを支払うなど、ビットコインの価値がドルに紐づくまで数ヶ月かかった。この期間中にビットコインの価値は0.00ドルから29.02ドルまで上昇しており、初期の使い道は一部のフォーラムと取引所に限定された。
第2世代:最初の半減期(2012-11-28)から第2半減期(2016-07-09)まで
ビットコインは第2世代で少しづつ使い道が広がった。悪名高いマウントゴクス取引所は、2010年に設立され2011年にはいくつかのハッキング事件があったが、2013年から2014年初期までにビットコイン取引の7割を占めていた。2014年2月にハッキング事件により閉鎖されてしまい、数千個のビットコインが盗まれて価格も急落した。続いて、違法サイトであるシルクロードとシルクロード2.0(麻薬類・銃・流出クレジットカードの販売プラットフォームで決済手段はビットコインのみ)が登場し、マスコミはビットコインを違法行為と関連付けた。
第2世代でビットコインの価値は12.33ドルから一時期1,134.93ドルで取引されていた。
第3世代:第2半減期(2016-07-09)から第3半減期(2020-05-11)まで
第3世代になると、ビットコインの普及率は最高値を更新した。世界最大の投資家と機関がついに注目し始め、ビットコインに対する人々の見解が変化した。今は資産として認められ始めたし、良い価値保存手段として思われるようになった。ビットコインの価値は526.98ドルから2017年の終わりに19,640.51ドルまで高騰したが、再び暴落した。ビットコイン価格の変動性が大きいことが明らかになったが、資産運用会社から一般人まですべての人がビットコインを一つの資産として注目するようになった。
4世代:第3半減期(2020-05-11)から第4半減期(2024年下半期)まで
私たちは現在、第4世代にいる。マイクロストラテジーとテスラのような上場企業が貸借対照表にビットコインを追加し、ほぼ毎月最高値を更新しており、アナリストや投資家は、間もなく100万ドルまで上がると分析している。もしビットコインの価格が4世代にも過去世代と同じ軌跡を伴う場合には、投資家たちが利益確定を行い価値が急落するまでに、40万ドル以上まで上がる可能性もある。もしビットコインが本当にこの軌跡に従えば、2021年の終わりまでに史上最高値を更新することもあるだろう。
今までのパターンとビットコインの今後
それぞれの半減期が訪れるたびに、ビットコインの価値が人々の期待以上の最高値を更新してきた理由は明らかになった。そして頂点に到達したらすぐに利益を実現する人々からの売り注文が多発し、急騰と同じくらい急激な暴落を見せた。ビットコインは新しい基準価額で安定するまで定期的に上昇と下落を経験した。 数ヶ月間横ばいを動きを見せるが、突然急騰し再び急落する動きを繰り返した。
過去数年間、数百万ドル相当のビットコインを購入した多くの大規模の機関や投資家は、ビットコインの価値が十分に上昇したと思う瞬間、売りに出る可能性が高い。新たにマイニング(採掘)されたビットコインを販売せず集めておいた採掘者も同じである。もし、以前の世代と同じパターンであれば、ビットコインの価値が35万ドルから45万ドルの間で新たな高値を更新することとなるだろう。ビットコインがこの新しい高値にたどり着くまでには数ヶ月から1年以上かかることもあり得る。
一つの懸念点としては、多くの上場企業が貸借対照表にビットコインを追加している点である。これはビットコインを資産として認めて、合法化されるという面で大きな意味がある。ただし、これらの企業には株主がおり、マイクロスストラテジーのような数十億ドル相当のビットコインを保有している企業なら、ビットコイン価格が再び急騰した際に、株主から収益確定へのプレッシャーを受ける可能性が非常に高い。
先述べたマイクロストレターを例で考えてみよう。同社は現在50億ドル相当の9万個以上のビットコインを保有しており、同社の時価総額は67.5億ドル以上である。もしビットコインが40万ドルで最高値を記録したら、保有価値は360億ドル以上になり、この会社の株式の30%以上を保有しているブラックロック、モルガン・スタンレー、バンガードなどから早く利益を確定して株主に還元するように追い詰める可能性が高い。そうなれば、9万個以上のビットコインが市場に出てくることになる。他の多くの上場企業でも同じことが十分起こりえるし、ビットコイン価格だけではなく、価値保存手段としてのビットコインの信頼性にも悪影響を与えてしまう。
上記のチャートを見ると、ビットコインは信頼できる資産であり、価値保存手段と役割を果たせることを証明してきた。急騰と急落を繰り返しており、これからもそうなる可能性は高い。ビットコインはまだ未来の高値に近づいていないし、数年かかるかもしれないが非常に成長をする準備ができている。全世界の市場でビットコインの存在感がますます高まり、さらなる成長が続く可能性がある。
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