アメ株クラブ

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【TSLA】テスラ 企業分析

ロゴ・アーカイブ】№47 Tesla(テスラ)_自動車&バイク | BRANDING TAILOR

2020年、一番話題になった企業といえばテスラだと思います。

2020年が始まる時の株価は86.05ドルだったが、年末には705.67ドルで終わってます。

さらに、投資家たちの間でもテスラに対する評価は極端と分かれて、今の価値がバブルか、企業の近未来の価値を反映しているのかに対する議論もまだまだ続いています。

なぜ、テスラは投資家の注目を浴びているのか、テスラという企業の価値はどれだけあって、未来にどのような企業になっていくか整理してみました。

 

 

 

企業概要

CEOは有名なイーロン・マスク

テスラ = イーロンマスク」といっても過言ではありません。

アベンジャーズのアイアンマンがイーロンマスクをモチーフしていることでも有名です。

現実世界のアイアンマンが今、まさにスーパーヒーロになろうとしています。

テスラは2003年に創業され、イーロンマスク氏は2004年に初期投資家として参加しました。

2007年から自らCEOとなって今のテスラの土台を作りました。

 

電気自動車のために設立された会社

既存の自動車業界のトップ会社たちは内燃機関(エンジン)に対する設備投資をベースとしたビジネスモデルの中で、利益が出しにくいという理由で、積極的な投資と開発を避けていました。

一方でテスラは電気自動車を作ることを目的に設立された会社です。

CO2削減といった時代の流れと、電気自動車はかっこいいといったマーケティングの成功で拡大する電気自動車(EV)市場で圧倒的シェア率で市場を引っ張っています。

今はEVだけでなく、自動車業界で一番時価総額が大きい会社になりました。

昔の携帯電話業界も今の自動車業界みたいに、高技術や高い設備投資費用が理由で、新規参入しにくい業界でしたが、アップルという会社がスマートフォンという新たなジャンルを開拓し、一瞬で業界のゲームチェンジャーとなり今では世界一の会社となっていることストーリと共通点は少なからずあります。

 

ビジネスモデル

主力モデルはSEXYなラインナップ

自動車会社ですので、主な売上は電気自動車の販売です。

主力商品としては、4つのモデルがあります。

MODEL S、MODEL 3、MODEL X、MODEL Y

(S三XY → SEXY完成?!)

売り上げの9割は電気自動車の売上になっています。

あとは、太陽エネルギー充電(エネルギチャージ)と電気自動車の高速充電ステーション(スーパーチャージステーション)の売上で構成されています。

 

クレジット及びサブスクの売上が拡大中

売上、違う自動車会社と異なる売り上げがあります。

それは、クレジット(温暖化ガスの排出枠)が売上としてあることです。

アメリカとEUはCO2の排出制限がある州や国が多いです。

制限を守れない場合は、排出枠が余っている会社から購入できますが、

テスラの車は電気自動車ですので、クレジットが余ります。

そのクレジットを他社に販売した売り上げです。

トヨタも以前テスラからクレジットを大量に購入しました。

クレジットというものは車の販売量に対して割り当てられるものですので、

テスラが販売できるクレジットは増える見込みです。

 

電気自動車(EV)業界と競合会社

電気自動車もかっこいいとい概念を広めたのはテスラ

販売台数の上位10位までの車会社の中で、過去50年以内に設立された会社は今までなかったです。

アメリカやドイツ、日本の既存の車会社は、電気自動車の時代が来ることは予想できなかったんでしょうか。

技術や設備の格差もあり、新たに参入する会社もすくないため、同業界の中で暗黙のカルテルになってしまい、既存の市場のルールを破壊するような取り込みには消極的だったかもしれません。

テスラの電気自動車への一歩が業界にこれだけインパクトがあることになるとは思っていなかったでしょう。

今は既存の大手車会社も電気自動車を続々と生産し、販売予定です。

電気自動車を一部生産していた会社では値下げをし、まだ電気自動車の生産ができない会社は、ハイブリット車を発売し、時間がせぎをしている状況です。

しかし、消費者たちはテスラを購入した理由は電気自動車だからだけではありません。

何故か電気自動車時代が来る前の電気自動車のプロトタイプモデルはどれも未来の車みたいで、ある意味カッコよくなかったのです。

しかしテスラの電気自動車はカッコいいデザインで、社内には広いディスプレイがあり、自動的にアップデートしてくれるソフトウェアは革新的だと感じられます。

全てを合わせてイケてるって評価される車がテスラの車です。

テスラは2019年度に全世界で電気自動車を367,000台ほど販売し、業界トップの結果です。特にモデル3は30万台ほど売れています。

2020年度もアメリカ市場で電気自動車のシェア率はトップです。

アメリカの電気自動車販売量は2011年1万7000台程度でしたが、2019年32万台となっており、テスラのモデル3が15万台を占めています。

2020年上期もテスラが81.6%のシェア率でアメリカ市場のトップになっています。

電気自動車業の今後は?

コロナ禍によって世界的に在宅勤務が多くなり、車移動は減っています。

しかし、電気自動車に対する需要は今後も楽観的です。アメリカとEUをはじめに、CO2の規制はもっと厳しくなっていくでしょう。EUの場合は2020年にさらに規制が強化されております。

また、バイデン政権は政策として、2030年まで電気自動車の充電所を50万箇所増設、また2030年までバスの生産は全て電気バスにするし、政府関係者の車両も全て電気自動車に帰るなど、環境問題に積極的に取込む政策が多いです。

したがって、電気自動車市場はもっと大きくなる中で、業界トップはテスラになる可能性が非常に高いです。

 

これからのテスラ

2020年から黒字化。主力モデルの売上順調

2020Y4Qの売り上げは10.744億ドル(前年比+46%)営業利益は5.4%で好調です。

何より自動車のデリバリが180,667台で前年比61%成長したことが1番の理由です。

車の生産からデリバリまでのプロセスが安定化してきていているので、数年デリバリ台数は高い成長が期待されます。車種としてはプレミアムモデルのS/Xの販売が18,966台に止まり(前年比−3%)平均販売単価が下がっているが、モデル3/Yが161,667台(前年比75%)が販売できて、固定費の支出が下がったため利益率が向上できたと考えられます。

2021年度は生産規模が大きく拡充される見込みです。アメリカのフリーモント工場では年間60万台の生産を予定しているし、上海工場では45万台が生産される予定です。

またベルリンでも生産をはじめる予定で2020年より50%以上増産を予定しています。

さらに、テキサス工場も2021年稼働を目標に準備中であり、セミトラックとサイバートラックなど、新車も予定しているので、ビジネス規模はしばらく成長フェーズであります。

2022年度には年間200万台以上の生産を目標としています。

 

自動運転(オートパイロット)機能も強み

また、テスラはオートパイロット機能も大きい強みであります。

自動運転については、既存の自動車業界やソフトウエアに強みを持つIT企業も開発中です。

8個のカメラ、12個の超音波センサー、1個のレーダを使って原価を安く保ちつつオートパイロット性能を高めることに力を入れています。

この技術をベースにサブスクのユーザが増える見込みであります。

長期的にはテスラワールドを構築し、アップルのように顧客の満足度を高くし、忠誠心が厚い顧客を増やす計画を持っています。

 

 

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