出典:Tesla's delivery boom heralds broader surge in EV market - Axios
テスラは4月2日に第1四半期の記録的な納車台数を発表した。そのおかげで4月5日にテスラの株価は4%以上上昇した。しかし、今年になって販売量が増加した企業はテスラだけではない。
EV販売増加の主な理由
ガソリン車の販売量も新型コロナによるパンデミックから回復している。しかし、市場の規模はまだ小さいかもしれないが、電気自動車の販売量がより速く増加する傾向である。
- 米国をはじめ全世界的に、電気自動車の販売台数が既存のガソリン車より速く増加していることは明らかである。(割合基準)
- ここ一年でいくつかの自動車メーカーが高級モデルを発表しており、代表的にはテスラのモデルYとフォードのマッハ-Eがある。
アナリストの予想を上回る結果
テスラは第1四半期に184,800台の自動車を納車しており、アナリストの予想をはるかに超えた。テスラがトップを走っているが、電気自動車部門全体としても第1四半期の販売台数はまだ増加している。自動車メーカが個別に発表した数値とモルガン・スタンレーのリサーチ結果にいくつか注目すべき点がある。
- モルガン・スタンレーとのデータパートナーであるEV-ボリュームによると、2月に全世界で181,000台以上の完全電気自動車が販売されており、これは昨年同月に比べて138%増加している。そして、1月はもっと多く販売されている。
- 主要自動車メーカーの販売量も増加しており、フォードは新型マスタングマッハ-Eの初期納車のおかげで良い数字を出した。
- フォードはアメリカでこれまで6,614台を販売したと発表した。
疑わしいこと
このような高い数値はパンデミックと関係している可能性はあるが、それだけではこの成長スピードを説明できない。パンデミックの効果は2020年には完全に現れず、実際にはガソリン車とは異なって電気自動車の販売台数は昨年増加したものが今表れているかもしれない。
決して急成長は続くのか?
しかし、それでもまだ全体の自動車販売台数で、電気自動車の割合は非常に小さく、アメリカは中国とヨーロッパに遅れている。
- そして全世界の半導体不足が業界全体に影響を及ぼしており、生産と販売を脅かしている。
今後数日以内に、全世界の第1四半期の電気自動車販売現況がより詳細に発表される予定である。