アメ株クラブ

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米国株・アメリカ株投資に役立つ情報を共有していくブログです。たった1人の方でも何かしら役立つ情報やインサイトが得られれば幸いです。

2021年 バフェットの株主への手紙からの教訓

出典:Lessons from the 2020 Berkshire Letter • Novel Investor

 

今回のウォーレン・バフェットの株主への手紙も以前の手紙と同様に、投資家達にいくつかの教訓を伝える。

1. 一流の投資家も間違う

我々のGAAP数値の最後項目である110億ドルの損失は、完全に2016年に私は犯した誤りの結果でした。その年、バークシャーはプレシジョンキャスターパーツ(PCC)を買収する際に、お金を支払いすぎました。

 他の人のせいで判断を誤ったことではありません。PCCが正常化された時の潜在的利益を楽観しすぎたのです。私の誤りは昨年PCCの最も重要な顧客である航空宇宙産業全般の低迷で明らかになりました。

バークシャーのPCC買収に関しては、当時最高に素晴らしい企業を買収できました。PCCのCEOマーク・ドネガンは、私たちが買収する前と同じエネルギーを、事業に注ぐ情熱的な経営者でした。彼がビジネスを任されたのは幸運でした。

PCCは、時間が経てば事業に投入された純資産から良いリターンを得られるという結論は正しかったと思います。しかし、将来的に稼げる利益の規模に対する判断が誤り、結果的に適切だと思っていた買収費用は間違いでした。

PCCのような失敗が初めてではなかったが、あまりにも大きな間違いでした。

 

ほとんどの投資家は、自分のポートフォリオの中で勝者ついて話したがる。誰も敗者に関しては振られたくない。 ほとんどの人がそうだろう。

一方で、一流の投資家は常に敗者について話す。 投資とは、誤りが発生するしかない不完全なゲームであることを知っているからだ。

これが彼らが彼らのステークホルダーに対して目標を与える方法である。誰も打席で10割を打つことはできない。最高の投資家であってもそれは同じだ。

 

2. 良い話

幻想への投資は驚くほど長く続きます。 ウォール街は、取引成立による手数料を愛し、メディアはその背景にある華麗なる話が好きだからです。 ある瞬間、急騰する株価は幻想を現実にする「証拠」になることもあります。

もちろん、パーティーはいつか終わりますし、ほとんどの企業の「王様たち」が結果的に裸になりました。金融の歴史を見ると、有名なコングロマリットとして(様々なジャンルの事業を手掛ける大企業、以下大企業)アナリスト、投資家たちから事業の天才だと絶賛されていたが、最終的に企業のゴミ捨場に転落してしまった企業がいっぱいあります。

1960年代コングロマリットの流行りは、リング・テムコ・ヴォート(Ling-Temco-Vought )、リットン(Litton Industries)、テレダイン(Teledyne)ような企業の株バブルに広がった。 すべてのバブルと同様に、素敵な話で始まり株価の上昇に火をつけた。 企業買収は、すぐに売上の「増加」という公式が作られた。 

買収合併(M&A)と創造的な会計は、大企業の売上とそれに伴う株価上昇に必要な全てだった。 しかし、大企業が大きくなるにつれ、それらの成長を維持するために、より多くの買収が必要だった。すべてのマニアと同じように、それは限界に達して崩壊してしまった。

もちろん歴史はしょうもないことが素晴らしい話に膨らんだ多数の大企業だらけだ。これまで残っている会社はほとんど存在していないけど。

 

3. 自社株買いのメリット

自社株買いの判断は、ゆっくりと慎重に行うべきだが、時間が経つにつれて、その効果は強力になります。優れた企業の自社株買いは、投資家の保有価値をますます高めてくれる簡単な方法です。

自社株買いは、誤った情報を流して人々を信じさせるほど悪くはない。実際、自社株買いは適切な条件が整えれば、株主にとっては良い。

企業が稼いだ利益を使用する方法にいくつかの選択肢がある。利益を再投資して事業を成長させたり、借金を返済したり、株主に還元する等がある。

株主に利益を還元する方法も二種類がある。配当が良いが、税金が付くというデメリットがある。もう一つの方法は、企業の株式を所有したくないと思う株主から株式を買い入れることである。企業が買い取った分だけ、残りの株主が保有する株式の価値が上昇するため、利益になる。

そして、企業が妥当な価値を下回る株価で自社株買いをすると、その効果はより大きい。残りの株主は自社株買いによる利益に加えて、市場が株価を誤って策定した誤りに気付いたときに、再度株価は上昇されるため、再び利益を得られる。

 

4. 富の成長

アメリカ中に成功ストーリーがないところはほとんどありません。アメリカが誕生して以来、個人のアイデアと野心で少ない資本だけで新しいものを創造したり、古いもの対して顧客経験を改善することにより、夢を越えて成功してきました。

今では、多くの人々が全世界で同じような奇跡を作り出しており、人類に利益となる繁栄を拡散させています。しかし、232年の短い歴史の中でも、アメリカほど人間の潜在能力を引き出してくれたインキュベータはありませんでした。いくつかの深刻な妨害にもかかわらず、アメリカの経済発展は、驚くほど発展しました。

 

バフェットは、アメリカ企業の歴史を話しながら、特にバークシャー株主が全米で様々な時期に設立された数多くの企業からどんな利益を得られたか詳細に教えてくれる。ここで、3つの教訓が得られる。

1つ目は、アメリカは一世紀以上に渡って新しい企業に事業しやすい環境を提供してきた。

2つ目は、成功した企業を所有することが投資家の富を増加させる最善の方法の一つである。

3つ目は、富の成長はなかなか早くは起きない。

4つ目は、明確ではないが、ビジネスで成功するために必ずしも自分の企業を創業する必要はないということである。早く参入する必要すらない。実際は、株主への手紙に出てきたすべての企業は、事業を開始してからしばらく経過してから、時には数十年が経過してからバフェットが投資したところである。それでもバフェットはお金を稼いだ。

もちろん、バフェットは特別な投資の天才だ。 バフェットを真似してみることもできるが、同じ結果を出すことは難しいだろう。それとももっと簡単な方法として、インデックスファンドに投資する方が容易である。

結局、株式所有は、非常に非ゼロサムゲーム(positive-sum game)です。 実際には、板にS&P 500銘柄を一覧表示しておいて、我慢強く慎重な猿にダーツを50回投げて構成したポートフォリオが、最初の「選択」を変更したい誘惑を受けない限り、時間の経過と共に配当金とキャピタルゲインを得られます。

農場、不動産、そして企業の株式のような生産的資産はたくさん富を創出します。このような資産を保有しているほとんどの人が褒賞を受けられます。必要なのは時間と平常心、分散投資、手数料を最小限に抑えることだけです。投資家の支出がウォール街の収入であることを決して忘れてはいけません。そして猿とは違って、ウォール街はピーナッツのために仕事はしません。

株式市場は、「誰でもアメリカ企業の将来の成功に参加できるようにするところ」というのがポイントである。 しかし、一日に数十回も投機やギャンブルをするのができるところも株式市場である。

毎日起こる株式市場の変動に左右されてはいけないことが大事である。話を売りながらすぐ動いた方が良いと誘惑する誰かが常に現れるだろう。しかし、そこにはコストがかかる。 無視するのが最善策だ。耐えよう。私たちに富の成長は、時間の経過と共に徐々に起こる。急ごうとすればするほど成功率は情けないほど低くなる。