アメ株クラブ

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米国株・アメリカ株投資に役立つ情報を共有していくブログです。たった1人の方でも何かしら役立つ情報やインサイトが得られれば幸いです。

投資!それは地球上で最も偉大なショー!

出典:Investing: The Greatest Show On Earth · Collaborative Fund

 

まず、投資とは全く関係ない二つの物語を紹介します。 重要だけど、よく見落としてしまうことについて説明するためです。投資は意外と広い分野で、金融​​という狭い枠を超えられれば、様々なことが学べます。

 

 

最初は森の話です。

ほとんどの小さな苗木は母の木の陰で数十年育ちます。太陽の光を少なく浴びるため、ゆっくりと成長するしかないです。ゆっくり育つほど、より密度が高くて強い木になります。

 

しかし、もし平たい野原に苗木を植えたら面白いことが起きます。大きな木の陰がないので、一日中ずっと太陽の光を浴びて早く育ちます。早く育つほど密度を高める時間がありません。柔らかくて軽く育ってしまった木は、カビや細菌が育つ家となり、最終的には寿命を終えてしまいます。

早く育った木はそれだけ早く腐ってしまうので老いるチャンスもない。- Peter Wohlleben(ドイツの学者)

ビジネスと投資でも同じことが言えます。 

早く成長しようとしすぎて、10年分の補償を1年で得ようとしてしまうなど、資本主義はインチキなことをしようとする人に甘くないといった教訓を、身を削って学んだ多くの企業家や投資家たちの墓地があります。

早く建てようとすればするほど、中途半端になってしまう。そして建てた時間分だけしか耐えられない。- チャマス・パリハピティヤ(SocialCapitalの創設者兼CEO)

 

もう一つは、医学の話です。

2013年、当時アメリカ国立がん研究所の所長であったハロルド・ヴァーマスは、ある講演で癌との戦いがどれだけ難しくなっているかについて説明しました。彼は、1971年に制定された癌の根絶がどんどん遠くなってきているといってこう述べました。

率直に言って、私たちはパラドックスに直面しています。癌細胞の根本的な欠陥を理解できるまで、私たちが成し遂げた驚くべき発展にも関わらず、私たちはがんを多くの病気の一つとしてコントロールすることについて、私が可能だと信じている範囲内でも成功できませんでした。

それと共に見落としていることの一つは、私たちががんの治療に集中するあまりに、癌の予防にはそれほどやっていないことです。もし癌との戦いで大きな進展があるとしたら、予防が最優先の課題でなければなりません。

 

しかし、癌治療と呼ばれる「科学」と「名声」に比べると予防は退屈です。なので、私たちが予防がいかに重要か知っていても、スマートな人々が真剣に受け入れ難いです。

MITで癌を研究するロバート・ワインバーグはこう説明しています。

癌で死にたくなければ、がんにかからなければ良いです。このように、単純な真実なのに、私たちが無視する理由は、知的に刺激がなく、面白くもないからです。誰かにタバコをやめるように説得するのは、その人の心に訴えることです。分子や遺伝子、細胞とは何の関係もありません。だから私のような人たちは、根本的にそのようなことに関心がありません。たとえ、人が禁煙させることが、私の人生でできる一番効果的な癌死亡率を減らす方法であってもです。

 

画期的な薬の開発は素晴らしいことであり、私たちは応援しなければなりません。しかし、禁煙といったつまらないアドバイスほど肺がんと戦う効果的なことはありません。

 

同じことが投資家の心にも響くはずです。

 

金銭的な問題の90%に対する解決策は、「より多くのお金を貯め、より忍耐を持つこと」です。針を動かすためにこれより強力な方法はありません。しかし、あまりにもつまらないです。幼稚園で学びそうな内容です。スマートな人々は、人生を「より多くのお金を貯め、より忍耐を持つこと」に使いたがらないです。彼らはオプション、レバレッジ商品、短期トレーディング、租税回避、熱い銘柄を望んでいます。

 

がんと投資どちらからも、「つまらないが効果的な方法」が「面白いが非効果的な方式」に比べて無視されています。

二つの話のポイントは言うまでもなく単純です。投資とは関係ない分野の話から投資についてたくさん学べるということです。(投資で最も重要なトピックである)貪欲、恐怖、リスク、機会そして希少性は、他のすべての分野でも表れています。

 

もっと重要なこと

もし一つの分野以上で真実である何かを発見したら、おそらくその発見は、特に重要なことです。より多くの分野で真実であるほど、世界がどのように動いているかに対する根本的で、反復的な原動力である可能性が高いです。

 

つまり、投資勉強を「金融」という狭い分野に限定すれば、投資で最も重要なことを見逃す可能性が高いです。例えば、投資のリスクと報酬についての人々の考え方は、他の多くの分野でも同じように現れます。投資ぐらい進化生物学から大きな影響を受けた分野がないという事実を知るまでは、どんなトピックがどれだけ重要かが理解できません。

 

投資家パトリック・オショーネシーは読書クラブを運営しています。数年前に会員に送ったメールはこう始まります。

様々な分野の本を読むことよりも生産的なことはないという信念が大きくなり、読書リストから投資書籍は消えました。

とても素敵な言葉です。 過去5年間、投資と全く関係ない分野の本を読んで投資についてもっと学びました。その以前10年の間、ひたすら投資の本を読んだ時よりです。

 

個人的には次の5つの分野がほとんどの投資書籍よりも投資についていろんなことを教えてくれると思うようになりました。

 

健康分野は人々がどのように短期的な結果を長期的な結果と交換しようとするのかを示します。

社会学分野では、ほとんどの人がある集団に属し、自分の成功を広めたい願望を示します。

戦争・歴史分野は、人々が複雑なシステムをどれだけ過小評価し、自分の能力を過信し、ストレスの多い状況で予測していない方法で反応し、予測していないリスクをどれだけ過小評価していること示します。

進化論の分野では競争優位性をどのように確保し、無駄になることを示します。 

(地質学で林業に至るすべての)自然科学分野は、非常に長い時間の積み重ねで、素晴らしいことが起こるという事実を通して、福利効果の最も良い例を示します。

 

コインには二つの面があります。もし私たちが違う分野のレンズを介して投資について学べるなら、投資というレンズを介して他分野について学ぶこともできるでしょうか? 

もちろん、そうです。すごくたくさん学べます。 

投資は「地球上で最も偉大なショー」と言いたいです。なぜならお金はどこでもあり、私たちのすべてに影響を及ぼし、私たちのほとんどを混乱させるからです。すべての人々は、投資について少し異なる考えを持っています。投資はリスク、信頼、幸せ等、生活の多くの分野に適用される教訓になります。人々の行動を説明するために投資ほど強力なレンズはありません。

 

人々のお金の管理方法をみると、何を価値があると思うか、誰を感動させたいと思うか、何が得意かと思うか、何を恐れているか、何を不安に感じているか、何で世界をているかが分かります。 

お金は、人々が一つの集団として盛り上がって、自分が信じていることは執着し、信じないものは無視する姿を見せます。 

それは、人々が生活の中で経験したことを表せます。悲観論者を見せれば、経済的福祉が彼らの想像通りならなかった人を見せます。楽観主義者を私を見せれば、私はあなたに彼らの期待以上のキャリアを持っている人を見せます。これは驚くほど例外がありません。 

お金は人々が誰を信じるか、誰を信じないか、誰を真剣に見るか、誰を無視しているかを明らかにします。

お金は社会が何を価値あると見るのか(必須技術ではなく、希少性を重視するように)、何が状況を変えるか(期待値が高すぎると、一寸の誤差も許さないように)を示します。

お金はなぜそんなに多くのカップルが長続きできないのか、そして政治家がどれだけ力を持っているかを見せます。

他の何よりもお金は貧しい環境で生まれたことより、裕福な家庭で生まれることがどれだけメリットなのかを示します。 

お金は何が人々を幸せにして、何が人々を不幸にするかを明らかにします。 

私たちが環境に適応する能力を明らかにするにお金より適したものはありません。人がどのよう嫉妬、羨み、そして後悔しやすい存在なのか、お金ほど示すものもありません。 

このようなすべてのものは、投資以外の分野から学ぶことができる教訓です。しかし、投資が一番そんな教訓をその鮮やかな方法で明らかにします。

 

重要なのは、投資と関係ないいことを見て、投資について学ぶ道を広げていかなければならないとことです。そして私たちは、投資を見みて、投資とは関係のないものについて学ばなければなりません。

 

そうする方が面白くて、より真実に近づけます。

 

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