アメ株クラブ

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キャシー・ウッドのARKKはバブル崩壊しているか?

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バブルがどんなものなのか分からないほど、市場で長く活動した投資家は多くない。1980年代に日本株式市場は莫大に上昇したが、1990年代に大暴落することになった。その10年後にはインターネットバブルも同じような流れになっていた。

2021年のS&P 500(SPY)は史上最高値を更新してから、5%以内を維持している中で、多くの投資家がバブルについて語ることが増えた。だが、詳細内容を確認すると多くの銘柄が急落を経験しており、バブルが弾けて調整局面を迎えている。特に、キャシー・ウッドのARKK(ARK Innovation ETF)を構成している銘柄が多いのが目立つ。

日本とドットコムの事例

1989年は日本の日経指数が高値を記録した年である。その前の10年間で約480%上昇した日本の株式市場ではバブルが弾け始めた。1990年の37%の下落はその始まりに過ぎなかった。日経指数のバブル解消は2009年3月まで続き、その時点で株価は20年前の最高値から82%下落していた。

高成長テック株投資家も同じ経験をした。2000年3月の高値までナスダック指数はその前の10年間で1,000%も上昇していた。

しかし、あっという間にバブルは弾けた。ナスダック指数が史上最高値から78%も崩壊するまで3年もかからなかった。それは、歴史上に「インターネットバブル(dot-com bubble)」と言われるようになった。

S&P 500は上昇、そしてARKKは崩壊

2022年に入り、全株式市場(代表的にS&P 500)が上昇している間、キャシー・ウッドと仲間たちは笑えなかった。ARKKは2021年を40%下落で締め、2022年の数日間で、50%近くまで下落幅を広げた。

ARKKのこの結果は新型コロナの時代に投資家の(理性的ではない)過熱からその原因を探せるかもしれない。2020年に勢いに乗ったARKKは2020年3月から約11ヶ月後の最高値まで300%も上昇した。激しいモメンタムの後に、痛みを伴う調整局面が続くパターンは、バブルが弾けていることを示す兆候でもある。

ARKKが保有している銘柄には特別な問題があったわけではないように見える。上位保有銘柄のいくつかをたとえると、ロク(ROKU)は2024年まで毎年25%以上の売上増を達成できる見込みである。コインベース(COIN)は仮想通貨革命の中心になる企業である。最大保有銘柄であるテスラ(TSLA)は、電気自動車(EV)と自動運転というジャングルの中で、王として挙げられる。

問題は今がバリュエーションが非常に高いグロス株に賭ける時期ではないということである。主に次の二つの理由があげられる。

  1. 財政及び金融対策の解消はシステムへの流動性を制約することになるだろう(FBRと政府からの「無料のお金」がなくなると考えればよい)
  2. インフレの上昇は将来的に利益とキャッシュ・フローの創出が予想される企業(現状赤字)にとって悪いシグナルである

底はどこ?

過ぎてしまえば、ARKKとその保有銘柄は典型的な市場バブルの事例として知られるだろう。しかし、バブル解消は終わったかという質問には答えにくい。

誰も答えられない質問かもしれない。しかし、ARKKが生み出した非常に高いボラティリティを考えると、底をうって回復することに多く賭けことには十分注意が必要だ。株が急落すると、今後の期待収益率は高くなるかもしれないが、それだけリスクも大きくなる。

 

 

参考:Cathie Wood’s ARK Innovation ETF: What A Bubble Looks Like - Meme Stock Maven

 

 

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