破壊的イノベーション企業はもう終わり?
今、投資家たちは困っている。
2020年と2021年年初に「破壊的イノベーション」企業の株に投資したとしよう。
ペロトン(PTON)のような会社は人々のエクササイズ生活を破壊的に革新していた。
あるいは、クラウドコンピューティング部門の破壊的イノベーション企業であるスノーフレーク(Snow)もそうだし、イーコマースの破壊的イノベーション企業であるポッシュマーク(POSH)でも同じである。
しばらくは良い流れだったかもしれない。
2020年1月からフェロトンの株価は463%急上昇した。
そして、すべてが崩壊してしまった。
この6ヶ月間、テック株中心で構成されているナスダック100の指数は26%暴落した。
そして、多くの破壊的イノベーション企業の株価は、もっと悪い状況である。
フェロトンの株価は75%も下がった。
スノーフレークは65%も下がった。
ポッシュマークも54%下がった。
このような破壊的イノベーション企業の株をまだ保有しているなら自問してみるべきである。
今売った方がいい? それともまだ待つ?」
この質問の答えを出す簡単な方法がある。
まず、保有している企業がビジネスによってお金を稼いでいるかを確認すべきである。
お金を稼いでいるなら、株価は回復する可能性がある。
そうでなければ売りを考慮しなければならない。
もちろん、損失を確定することは心苦しい。
人々は同じ金額でも、利益から得られる喜びより、
損失から感じる苦しみのほうが大きい。
心理学者はこのようなことを「損失嫌悪」という。
そして、人だから感じる感情である。
しかし、いくつか簡単なことだけを肝に銘じておけば、
まだ持ち続けたい衝動を抑止し、
損失を最小化でき、
全体的な利益を最大化できる。
次の3つのことを忘れないために、
付箋に書いて目が届くところに貼っておいてもいい。
- 株価が50%下落しら、損益分岐点に届くために株価が2倍上がる必要がある。
- 株価が67%下落したら、損益分岐点に届くために株価が3倍上がる必要がある。
- 株価が90%下落したら、損益分岐点に届くために株価が10倍上がる必要がある。
今までの経験上、収益がない企業で実際にどれほどの可能性があるだろうか。
2000年代にあった、インタネットバブル崩壊時を振り返ると、いくつかの事例がある。
当時、ナスダック100の指数は2000年の高値から2002年の低値まで80%も暴落した。
ペット・ドットコム(Pets.com)のような多く企業の株価が完全にゼロになった。
もちろん、生き残った企業もあった。
誰もが知っているアマゾン(AMZN)がそうである。
アマゾンはインターネットバブル崩壊期間に80%下落し、
その後2001年の低値から35,722%まで上昇した。
しかし、アマゾンのような企業はほとんどなかった。
それよりは、大手テック企業であるシスコ(CSCO)のような企業になっている可能性が高い。
良い企業である。
しかし、今の株価は2000年の最高値である80.06ドルより17%低い水準で取引されている。
もし高値付近で投資したならば、22年過ぎた今でもまだ損失のままでしょう。
今回も同じような失敗はしないでほしい。
市場は本質的に変わっている。
2020年と2021年初のような投機祭りはもう終わった。
企業は常識以上の評価価値で上場もしていない。
もう誰もが10年後に収益を出すという将来計画だけを信じて、
オーツミルクの製造企業や宇宙旅行の企業に投資したがらない。
つまり、このようなパラダイム変化の中で、市場はまだ「すべてを売る」フェーズである。
しかし、少し状況が落ち着けば、
いつか収益を出す計画を持っている企業ではなく、
今すぐお金を稼いでいる企業を所有したいと思うだろう。
株価が50%以上下がった、収益性のない企業を保有しているなら、
代わりにお金を稼いでいる優良企業を買収する案を検討してほしい。
シェブロン(CVX)が良い例である。
現在、純利益の15倍である合理的な株価で取引されている。
そしてウォーレン・バフェット氏が株式を大量に買っている。
あるいは、スターバックス(SBUX)も純利益の20倍で買える。
創業者ハワード・シュルツが先月CEOに復帰した。
それは株価にポジティブな影響を与える可能性がある。
また、スターバックスは信じられないほど優良企業であり、株はセール中である。
また、ファースト・シチズンズ(FCNCA)銀行を検討することもできる。
上位20位以内に入る銀行でまだ株価は割安でる。
最近CITグループの買収を行い、今後の成長が期待されている。
市場に吹いた嵐は良い企業と悪い企業を共に吹き飛ばしてしまった。
しかし必ず良い企業は回復するだろう。
今が赤字企業から抜け出し、優良企業に資本を転換するチャンスである。
投機的なテック株の時代は去っていく。
投資家は今もお金を稼ぐ企業を所有したがる。
5年後、10年後、もしくは15年後に収益を出すという計画だけの企業であれば
生き残ったとしても、山の頂点まで戻れる可能性は低いだろう。